2025年05月15日

瀬戸内国際芸術祭2025/三都半島をたっぷり楽しもう

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小豆島のなかでもとくにアートが身近にあるのが、
三都半島の神浦(こうのうら)地区。
今回の芸術祭でも3つの新作と1つの新展開作品があるほか、
2019年、2022年の人気作品も鑑賞できるので
たっぷり時間をかけて楽しんでほしいエリアです。


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伊東敏光+広島市立大学芸術学部有志
ナップヴィナス


オリーブ畑を抜けた先に、まるでお昼寝をしているように横たわっている女神像。
全長23mもの大きなその体は、小豆島で出た廃材を利用して作られています。
作家の伊東敏光さんによると、昨年12月頃から制作を始めたそう。
廃材や古材は小豆島の建設会社が集めてくれたもので、
女神像の体の上には展望台も設けられていて、海を眺めることができます。


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よく見るとあちこちに人の形。
これは、漁業や山仕事、農業に従事する人たちの姿で
かつて大変な肉体労働をしながらこの神浦ににぎわいをもたらした労働者を表しています。
女神はそんな労働者の疲れも苦労も大きく包み込んでいるように見えます。



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2025年05月14日

瀬戸内国際芸術祭2025/Inner Light - Floating Houseboat of Setouchi -

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今日、5月14日(水)と来週の21日(水)は
小豆島は休島日です。

瀬戸芸の期間中に設けられたこの休島日は、
屋内作品の鑑賞受付と臨時バスの運行、瀬戸芸案内所が休止になるので
今日または21日に小豆島のアート巡りを予定している人は
注意してくださいね。


くわしくは瀬戸芸公式ウェブサイトに掲載されている
作品公開スケジュールをご確認ください。



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木戸龍介
Inner Light - Floating Houseboat of Setouchi -


休島日でも、屋外作品は鑑賞することができます。
こちらは草壁港に設置されている木戸龍介さんの作品です。
木造の船に細かい彫刻が施されているのですが、
この船、ただの船ではありません。
家船(えぶね)といって、昔瀬戸内海で見られた
陸に住居を持たず船で暮らしていた人々の船なんです。
船内には居住スペースがあって、そこで家族が暮らしていたそう。
家船は今ではもう姿を消してしまいましたが、
その家船として使われていた船が、今回アートとして生まれ変わりました。





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2025年05月12日

瀬戸内国際芸術祭2025/Reverberations 残響 〜 岡八水車

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瀬戸内国際芸術祭の春会期も残すところ2週間となりました。

今日ご紹介するのは、山に囲まれた静かな川沿いの
昔ながらの景観を残す中山地区にある作品です。


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岡淳+音楽水車プロジェクト
Reverberations 残響 〜 岡八水車


かつて、この中山から肥土山へ流れる川沿いには50〜60台もの水車があり、
人々は水車を利用して粉を挽き、素麺を作ったりしていたそうです。
この作品もそんな、かつて水車とともに生活していた家を使ったもの。
作家の岡淳(まこと)さんに話を聞きました。



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2025年05月07日

瀬戸内国際芸術祭2025/船・バス・自転車

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GWが終わり、瀬戸芸の会場となっている島々も
ほっとひと息ついているところではないでしょうか🎠

春会期も残り20日を切りました。
梅雨に入る前の、気候の穏やかな春会期の平日が、
作品をゆっくり見て回れる絶好のチャンス。
ぜひこの春会期の間に気になる作品を巡ってみてください。


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瀬戸芸期間中はフェリーやバスのお得な乗り放題チケットも販売されています💡


🚢フェリー6航路限定3日間乗り放題デジタル乗船券🚢
¥:大人2,600円、小人1,300円

高松−直島(家浦)
宇野−直島(家浦)
宇野−豊島(唐櫃)−小豆島(土庄)
高松−女木島−男木島
高松−小豆島(土庄)
高松−小豆島(池田)

上記の対象6航路のフェリーに、3日間何度でも乗船できるお得なチケット。
公式アプリから利用開始日を指定して購入すれば、
指定した日から連続する3日間利用できます。

高松を拠点に各島を巡るのにぴったり🚢
ただし、車やバイクを乗せる際は別途料金が必要になるのでご注意ください。



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2025年05月04日

カフェにアート…フェリーに乗らなくても行きたい「さかてらす」

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4月12日から運用が開始された
坂手港の新ターミナル、さかてらす
運用開始日には間に合いませんでしたが、
4月18日から建物の1階でテイクアウトカフェの営業がスタートしています。



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専用の席は設けていない、テイクアウト専門のこぢんまりとしたカフェ。
カウンターには島内の事業者が作る焼菓子やドリンク、ジェラートなどが並ぶほか
いれたてのコーヒー、小豆島らしい食材を使ったミニパフェ、
ちょっと何か食べたいときにぴったりなホットサンドなどもそろっています。


「海が見えるウッドデッキや大階段、
1階の芝生広場や3階の待合スペースなど
きれいな景色を眺められる場所がたくさんあります。
決まった席じゃなく、好きな場所に持っていって食べてもらえたら」とスタッフ。
確かに特等席がいっぱいですね✨


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気になるメニューをいくつかいただきました〜♪
こちらはホットサンドののり佃煮チーズ
えー、海苔!?って思いますよね。
意外な組み合わせだけどこれがおいしいんです💓



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2025年05月03日

瀬戸内国際芸術祭2025/New perspective

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矢野恵利子
New perspective


今日ご紹介する作品は、
三都半島にたくさんある新作の一つ、
矢野恵利子さん「New perspective」です。

神浦コミュニティセンターから徒歩1分の場所にある空き地に設置されたこの作品。
敷地の入口から見るといくつかの構造物が無造作に置かれているように見えますが
奥に進んですべての構造物が重なる場所から見ると
マンガのコマになるんです。


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フレーム、キャラクター、セリフといったマンガの要素を分解して再構築したこの作品。
マンガのコマとして調和がとれていたものを解体することは
調和や安定の喪失を予感させます。
ですがそこに、周辺の風景という新しい要素が加わったり
鑑賞者自身がアレンジを加えたりすることで
新たな価値や多様な視点が生まれてくるのかもしれません。


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ふと目をやると、隣接する民家の壁には立派なこいのぼり。
瀬戸芸で神浦を訪れるお客さんにアート以外でも楽しんでもらいたいと
作者の許可を得て地域の方が設置したものだそう。

神浦は毎回たくさんの新作アートが登場し
小豆島のなかでもとくにアートが身近にある地域だと思います。
地元の方々も瀬戸芸でたくさんの人が来てくれることをとても喜んでいて
コミュニティセンターでは会期中の土日はお素麺などのお接待をするとのことです。

アート鑑賞だけでなく、こうした地域の方との交流も
瀬戸芸のお客さんが期待しているところ。
ぜひたくさん交流して、小豆島をもっと好きになってもらえたらいいなと思います。



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2025年05月01日

瀬戸内国際芸術祭2025/映画村に木彫りのタコが出現!

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もうすぐGW後半の4連休がやってくる!
今年のGWは瀬戸芸に行くしかないでしょ〜✨
ということで、まだ紹介できていない小豆島の新作をご紹介していきます🎨


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尾身大輔
ヤザイモン蛸


今日紹介するのはこちら、二十四の瞳映画村の中に登場した新作、
尾身大輔さんヤザイモン蛸です。

映画村に入ってまっすぐ敷地を進んでいくと海岸に出ます。
その海が見える場所にある大きな釜に入った木彫りの蛸。
遠くからでもよくわかるほど大きく、存在感たっぷりです。


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ヤザイモン蛸とは、香川県に伝わる怪談で
その昔、八左兵門という男が岩の上で昼寝をしている大ダコの足を
毎日1本ずつ切り落として持ち帰っていたが
最後の1本を切り落とそうとするとタコが目を覚まして海に引きずり込まれたという話。
欲をかきすぎてはいけないといういましめが込められたお話でしょうか。
そんな昔話をモチーフとして制作されているため、
作品のタコも足が何本か切り落とされています。


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