2025年03月03日

約1年ぶりの歩き遍路/チョキチョキ遍路(2025.2)

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2月27日、チョキチョキ遍路に参加してきました。
昨年の3月以来、まったく歩いていなかったワタシ。
いきなり山岳霊場の険しい山道を歩くのは厳しいですが、
今回のチョキチョキは、草壁〜西村〜三都半島の薬師堂までの、比較的平坦なコースで
リハビリにはぴったりでした。👣👣


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最初は草壁、21番清見寺(せいけんじ)
1663年に建てられたという本堂の中に入らせていただき、
ご住職からいろいろなお話を聞くことができました。

本堂の壁には木彫りの十六羅漢像、
格子戸には十二支の絵が描かれていて、建立当初からある古いものだそう。
ほかにも曼荼羅の掛け軸や釈迦涅槃図など、貴重な文化財もたくさんあるそうです。

チョキチョキ遍路では、本堂に入らせてもらったり住職にお話を聞くことができたりと
ひとりでお参りするときにはなかなかできない体験ができるのも魅力です✨


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次は19番木下庵(きのしたあん)
薬師如来が祀られているお堂は、
小豆島霊場のなかで一番新しいお堂(多分)だそうです🏠


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今回のコースは住宅地のなかを歩くことも多く、
畑に咲いた梅の花に癒されたり
オリーブ畑越しの海という小豆島らしい景色を楽しんだりと
心に余裕のある歩き遍路となりました。


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2025年03月01日

【参加者募集中】3月19日は卒業遍路

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早いものでもう3月。来週は県内の多くの高校で卒業式が行われます。

3月は別れの季節、そして新しい旅立ちの季節。
学校を卒業する子どもたちにとっては
大きな変化を迎えるシーズンです。

そんな卒業シーズン、新しいスタートを切る前の思い出作りに
小豆島霊場の歩き遍路を体験してみませんか?


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小豆島で毎年3月に行われている歩き遍路行事、「卒業遍路」

小豆島で生まれ育っていても、
自分の住んでいる地域以外のことはよく知らない、
あまり行くこともないし、
車で通ることはあっても歩いたことなんて一度もないというケースもよくあります。
また、小豆島霊場にお参りするという経験もほとんどない子どもたちも。

卒業して島を出る前に、ふるさと小豆島のことをもっと知ってほしい、
歩き遍路という小豆島ならではの体験をしてほしい、
そんな思いから10年前に卒業遍路がスタートしました。


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参加できるのは、小中高校、大学、専門学校などをこの3月に卒業する学生。
小豆島霊場の住職さんをはじめ歩き遍路の経験豊富なスタッフが帯同してサポートします。

今年歩くのは、坂手から田浦半島にかけてのいくつかの札所。
山を登って、下って、また登って…と、なかなか体力的にも厳しいコースです。
だからこそ、目的地に着いたときの達成感はひとしお。
山岳霊場からの絶景も、苦労して登った人だけのごほうびです。


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お遍路なので、各札所ではみんなでお経を唱えてお参りします。
お経なんて読んだことがない参加者がほとんどで、
最初はみんな小さな声でたどたどしく文字を追っていたのが
最後には自信に満ちた声で朗々と唱えられるようになって、
毎年その姿を見るたびに頼もしいようなうれしいような気持ちにさせられます。


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お遍路の道中、小豆島霊場のことや遍路道のこと、
お遍路さんがなぜ白装束を着ているのかなど、
いろいろなことを教えてくれるので、
小豆島遍路についてちょっと詳しくなれますよ。


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島内のみならず、島外の学生さんも参加OK。
島内の方は、学校にチラシを配布しているので
そのチラシに付いている申込用紙を使って先生を通して申し込んでください。
それ以外の方は、こちらのサイトに主催者の連絡先などがあるので
直接申し込んでください。


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2025年01月26日

すきま時間で小豆島八十八ヵ所参り

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1月のある日、予定がぽっかり空いてしまって
帰りの船までまだ1時間もあるな…と、行くあてもなく時間を持て余していたワタシ。

思い立って、プチお遍路をしてみました。


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まず最初に訪れたのは
27番 櫻ノ庵

国道から集落に入り、少し坂を上がったところにあります。
ご本尊は十一面観世音菩薩

境内には小豆島八十八桜の「ウズザクラ」がありました



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続いては
26番 阿弥陀寺
櫻ノ庵からは徒歩2分くらいです。

ご本尊は無量寿如来

阿弥陀寺には、「おりょうの絵」という古い絵画が伝わっていて、
本堂にはその複写絵が掛けられています。

昔この地域に「おりょう」という女の子がいたのが
ある日突然姿が見えなくなり、
その後何年もして突然この絵を持って戻ってきたそうで、
その絵には極楽や地獄が描かれていて
貴重なものだとして阿弥陀寺に寄進されたそうです。

その後、正式な研究がなされて
その絵は熊野観心十界曼荼羅という、全国にも58枚、四国には3枚しかない貴重な絵画だということが判明したそうです。
(阿弥陀寺の案内板より)



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2025年01月22日

令和7年 小豆島霊場島開き法要

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昨日、年が明けて最初のお大師様の縁日となる日、
毎年恒例の小豆島霊場島開き法要がありました。

風もなく、おだやかに晴れたこの日、
島内外から巡拝団体や個人のお遍路さんが集まって
今年一年のお遍路の無事を祈念しました。


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午前10時にスタートした島開き法要。
まずは全員で海に向かって般若心経を唱え、
海上の安全祈願と信心のお清めをします。
その後、小豆島霊場会会長、第16番極楽寺のご住職が挨拶をされ、
いよいよ全員が行列になっての練り供養がスタートします。


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2025年01月11日

1月21日(火)は島開き法要

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小豆島では毎年1月21日に
島外からお遍路さんをお迎えする「島開き法要」が行われています。

年の最初のお大師様の縁日である1月21日に
毎年行われている島開き法要。
島外の巡拝団体を土庄港でお出迎えし、
霊場会のみなさんや島の御詠歌連のみなさんと一緒に
行列を作って霊場会総本院まで歩きます。


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長い歴史のある小豆島八十八ヵ所霊場には
古くから鳥取や兵庫など山陰地域などから
農作業がお休みになる冬の間にたくさんの巡拝者が訪れてきました。

それは個人で訪れる人だけでなく、巡拝団体として
毎年決まった時期に同じ団体の同じメンバーで小豆島霊場をまわっていたんです。

四国霊場と比べて小豆島霊場は
参拝者と住職やお寺の人との距離が近いので
「おじゅっさん、今年もまた来たよ」
「今年も元気でお参りしてくれてありがとう」
お互いに声をかけて再会を喜ぶのがこの時期の風物詩でもありました。


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そんな巡拝団体も高齢化により縮小され、
コロナの流行中は島開きも簡略化されたりもしましたが
今でも島開きの行事は受け継がれています。


ワタシは2年前にはじめてこの島開き法要を取材しましたが、
お坊さんやお遍路さんが行列を作って歩いていると
その様子を見に近隣のお宅やお店から出てきた人が
手を合わせて見守っている姿がとても印象的でした。

宗教とか信仰とかいうたいそうなものでなく、
人々の間に自然に受け継がれている風習、習慣のようなものがとても素敵だと思いませんか。
こういう美しいものが、絶えることなく受け継がれていってほしいなと思います。


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小豆島霊場会では、
小豆島八十八ヵ所の「一日遍路行」の参加者を募集しています。
歩き遍路とバスで移動するお遍路があるので
お遍路に興味がある人は体力や時間と相談のうえ
ぜひ参加してみてください。

詳細はこちら



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2024年12月01日

西ノ滝の紅葉がきれいです

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高松からフェリーに乗って池田港に入っていくとき
島全体が黄色やオレンジに紅葉していて
とってもきれい〜✨と見とれていた昨日。

山の上の方を見ると、西ノ滝のところが真っ赤っかじゃないですか
これは様子を見に行ってみなくてはと、昨日お邪魔してきました。


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駐車場から階段を上がったところにある山門のモミジが
とってもきれいに色づいています!


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西ノ滝 院代の小林さんによると、
今年は2週間ほど色づくのが遅かったようですが
ここ3、4日で急に赤くなってきたんだそうです。
一気に赤くなって、一気に散ってしまうのかもしれませんね、、

とはいえ、まだ青い葉もたくさん残っていたので
それがすべて色づくまではまだしばらく楽しめそうですよ。


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小豆島霊場第42番札所の西ノ滝は、
33番の長勝寺の奥の院。
なかなかの急な坂道を上っていきますが、着いた先には絶景が待っています。

龍の伝説が残る場所でもあり、
境内には5月になるとめずらしい白い藤の花が咲いて
岩壁に咲くその花はまるで白い龍が昇っているようだと称されるほど。
境内にある洞窟に湧き出ている水は
大師の加持水として有名で
これを求めて参拝する方もいらっしゃるそうです。


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木々のざわめきと鳥の声だけが聞こえる静かな静かな別世界。
この時期になると冷たい風が吹いてきますがそれさえも心地よく
心が洗われるような気がする場所です。
ぜひ一度訪れてみてください。


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2024年11月12日

紅葉する霊場/佛谷山

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11月6日の様子


小豆島霊場のお寺のなかにはいくつかの山岳霊場があり、
そこは信仰の場であると同時に絶好の紅葉スポットにもなっています。

今日の「瀬戸内しまラジ!」放送では、そんな山岳霊場の一つ佛谷山(ぶっこくさん)の紅葉について
第40番 保安寺(ほうあんじ)の宮内亜門副住職にお話しいただいています。


「佛谷山は、第40番 保安寺の奥の院で、41番札所になります。
本堂は、自然にできた洞窟の中にあり、ここで護摩炊きなどを行っています。
今はひとつながりの洞窟ですが、昔はそれぞれに入口がある2つの洞窟だったようで、
そのうちのどちらかを岩風呂として使っていたそうです。
岩風呂というのは今でいう古式サウナのようなもので、
海から持ってきた海藻を敷き詰めて火を焚いて、病気の養生をしていたそうです。
その後、2つの洞窟をつなげて1つにして、今の形になったと聞いています」


ちなみに、佛谷山があるのは大麻山(たいまさん)という山の中。
この大麻山の名前は、応神天皇がこの山の大麻を使って幣(ぬさ)をお作りになったことに由来するそうですよ。


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