小豆島出身の作家、壺井栄の代表作『二十四の瞳』。
その小説が映画化されたときの撮影セットを移築・保存する二十四の瞳映画村で
なにやら聞きなれない企画が始まっています。
その小説が映画化されたときの撮影セットを移築・保存する二十四の瞳映画村で
なにやら聞きなれない企画が始まっています。
小豆島 二十四の瞳映画村
生成AI動画コンテスト
募集期間:10月1日〜12月31日
テーマ:生成AIを使った3〜5分の動画制作
内容:壺井栄作品をベースにした「本歌取り」で壺井栄の世界観や小豆島を題材にした生成AIオリジナル動画を募集します
え??
昭和ノスタルジーが自慢の映画村で、生成AI??
あと「本歌取り」って何??
昭和ノスタルジーが自慢の映画村で、生成AI??
あと「本歌取り」って何??
「?」がたくさん浮かんだのはワタシも同じ。
映画村の有本さんに聞いてみました。
まず本歌取りというのは和歌の技法の名前で、
すでにある和歌の一部の言葉や表現を引用したり踏まえたりして新たな歌を詠む技法。
今でいう、オマージュですね。
すでにある和歌の一部の言葉や表現を引用したり踏まえたりして新たな歌を詠む技法。
今でいう、オマージュですね。
今回の生成AI動画では、壺井栄作品を知っている人にそのシーンを思い起こさせつつ、
自分の作品として新しい意味や感情を乗せて表現することが求められます。
「今年、北京大学図書館で、
壺井栄の未発表短編集『絣の着物』が発見されたんです。
それを記念して、今回の企画がスタートしました。
元々、次世代メディア研究所の鈴木所長と知り合いだったんですが、
彼が生成AIに詳しくて。
壺井栄作品についてもっとたくさんの人に知ってほしい、
興味を持ってほしいという私の思いを受けて
生成AIを使ってみたらどうかと言ってくれたんです」
壺井栄の未発表短編集『絣の着物』が発見されたんです。
それを記念して、今回の企画がスタートしました。
元々、次世代メディア研究所の鈴木所長と知り合いだったんですが、
彼が生成AIに詳しくて。
壺井栄作品についてもっとたくさんの人に知ってほしい、
興味を持ってほしいという私の思いを受けて
生成AIを使ってみたらどうかと言ってくれたんです」
壺井栄作品を「本歌取り」していて、壺井栄作品や小豆島を題材にしたオリジナル動画なら
アニメ、映像、ミュージックビデオ、スチル構成など形式は自由だそうです。
アニメ、映像、ミュージックビデオ、スチル構成など形式は自由だそうです。
「壺井栄の作品は、戦前戦後という時代もあって
世相の暗さや重さというのが若い世代に馴染みにくい部分があると思います。
それをエッセンスとしてうまく本歌取りして
これまでと違う切り口で新しい発信をしてもらえたらと思います」
応募者には、動画を制作して完成したものを送るだけでなく、
自身でSNSやYouTubeに作品のキリトリ投稿をすることが求められています。
その際の視聴状況や描き込まれたコメントも、審査の参考にされるとのこと。
つまり、作品が審査員だけでなくたくさんの人の目に止まることで
これまで壺井栄や二十四の瞳を知らなかった層や
若い世代の人たちにも興味を持ってもらえるきっかけが生まれるんですね。
世界中で争いが起きている今、
壺井栄の戦争に対する思いとそこに生きる人たちへの温かいまなざしは
幅広い世代の人の心に響くのではないでしょうか。



