気持ちのいい秋晴れとなった9月下旬、
小豆島で約4,500本のオリーブを栽培している井上誠耕園へ
収穫の様子を取材しに行きました。
今日の「瀬戸内しまラジ」放送では
井上誠耕園 農園管理部課長の井上健也さんにご出演いただき
今年のオリーブの状態についてお話をうかがっています。
「今日お越しいただいているこの畑では、
今まさに収穫をしているのがマンザニロという品種と、
小豆島の代表品種であるミッションという品種が混在している畑になります。
オリーブは品種によって実が熟すタイミングが違うので、
早生品種から順次、収穫を進めています」
井上誠耕園では8種類のオリーブを栽培していて、もっとも多いのがミッション。
めずらしいものではアザパという品種があり、
これは毎年一番に収穫する品種。
今年はもう9月18日に収穫し終わっているそうです。
小豆島では、オリーブの実を一つひとつ人の手で手摘みしています。
1本の成木の実を収穫しきるには、大の大人でも半日かかるそうで、
毎年この時期はどの農園もたくさんの収穫アルバイトを集めて
一気に収穫を進めていますが、
それでも井上誠耕園ではすべての木の収穫を終えるのに
11月いっぱいかかると見込んでいるそうです。
それにしても今年の実は、例年以上にぷっくりと大きく膨らんでいますね✨
「2、3年ほど前から枝の強剪定を行っていることと、
今年の冬から春先にかけて徹底的に剪定したこと、
また、夏の間にこまめに灌水をしたこと、
タイミングよく雨が降ってくれたことなど、
いろんな要因が重なって、今年はとくに質のいいきれいな大きな実がたくさんできました。
私はヨーロッパの農園に行かせていただくこともありますが、
これまで感じていた小豆島と海外のオリーブの大きな違いが、実の大きさでした。
でも今年はヨーロッパの実と比較しても引けを取らない大きさになっていると思います」
オリーブは収穫した直後から、酸化、つまり劣化が徐々に進んでいきます。
そのため、収穫したらなるべくはやく、選果作業をして
新漬けやオイルにするための加工を始めることが肝心です。
選果場では早くも摘みたての実の選果作業が行われていました。
キズをつけないよう毛布を敷いた作業台の上で、
手作業で実を転がしながら
実の大きさや熟度、キズの有無などを人の目でチェックして仕分けします。
目にもとまらぬスピードで次々と仕分けしていくスタッフさんたち。
きっと長年の経験で少しずつスピードや精度が上がっていくんでしょうね✨
たぶん、見ているというより“感じ”でわかるようになるんじゃないでしょうか。
収穫も、選果も、そのあとの新漬けやオイル作りも、
たくさんの人の手と目と経験を集結して作られる小豆島のオリーブ。
今年ももうすぐ、わたしたちの食卓に届きます。
まずは10月10日の新漬け解禁を楽しみにお待ちください🐱
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