2025年06月07日

小豆島町に新たな地域活性化起業人が着任

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左:調 美紅(しらべ みく)さん
右:畠中 良聡(はたなか よしあき)さん


先月、小豆島町に地域活性化起業人(副業型)が2人着任しました🚩

地域活性化起業人とは、
地方公共団体が三大都市圏等の企業の社員を一定期間受け入れる制度。
その社員は、そのノウハウや知見を活かしながら
地域独自の魅力や価値の向上につながる業務に従事し、地域活性化を図ります。

企業が社員を派遣する企業派遣型と、個人が副業として取り組む副業型があり、
今回の2人はどちらも副業型です。



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これまでの経歴やこれから取り組んでいくことなど、
おふたりにインタビューしました✨


Open Street株式会社
調 美紅さん

「約10年前、浅草で観光×エンターテインメントのコンテンツを作る仕事をしていて
小豆島で歌声バスツアーを実施したんです。
そのとき、島の方にすごく応援してもらって、
乗ってくださった方も多くて、それで小豆島が大好きになりました」

その後、小豆島にシェアサイクルが導入される際は
小豆島・瀬戸内エリアマネジメント協会の立ち上げメンバーとして奔走したり、
今や小豆島の夏の風景として定着している夏詣を持ち込んだりと、
小豆島とかかわり続けてきたそうです。

「地域活性化起業人としては、“20年先の小豆島をつくるプロジェクト”推進のため、
とくに観光分野と教育分野に関わっていく予定です。
これまでの経験や人脈を生かして、観光のコンテンツ作りやPR、
観光における移動課題の解決などに取り組んでいきたいと思います」


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ポケトーク株式会社
畠中 良聡さん

「本業ではAIを使った通訳サービスを提供しているポケトークという会社で働いています。
“20年先の小豆島をつくるプロジェクト”にポケトークも参画させていただいていますが、
そのなかで今後の小豆島の発展にとってAI通訳は一つの要素でしかないなと感じるようになりました。
単に瀬戸芸や万博があるから多言語化が必要だっていうことじゃないんですよね。
そう考えたときに、ポケトークという切り口以外の部分で
自分のこれまでの経験などを生かした活動ができるということで
この地域活性化起業人という制度を活用することにしました」

畠中さん、大学院時代はエネルギー需給計画について研究し、
新卒からは外資系のコンサルティングファンドで電力会社へのコンサル業を担っていたそうで、
地域活性化起業人としてはこのエネルギー需給計画にかかる計画策定などをしていくそうです。


ちなみに、エネルギー需給計画とは、、、
ひとことで言うとエネルギーを効率よく使える計画を策定すること。
だそうです。

今後の小豆島を考えたときに、人口は減少していく、
一方で自動運転モビリティ導入の構想もある、
そうすると人口減少にかかわらず電力の需要は増えていくことも考えられますよね。
そのすべてを都度需要に合わせて電力会社から買うだけだと効率的とは言えない面もあるそうで、
島内で供給・消費できるような再生可能エネルギーの導入を検討するとか、
モビリティの運転計画ひとつとっても、
電力的に見たらもっと効率のいい方法があるのではないかとか、、、
畠中さんは、そういうエネルギー需給の視点からの計画策定や提言をしていくということです。


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今回着任した2人を含め、現在小豆島町では3人の地域活性化起業人が活動しています。
さまざまな知見や幅広い知識をもった人たちが専門分野を生かしてかかわり、
20年後の小豆島をつくるプロジェクトは着実に進められています。



posted by しまラジ! at 07:00| 香川 | TrackBack(0) | ○日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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