今日の「瀬戸内しまラジ!」放送は
小豆島観光協会の塩出事務局長にご出演いただき
今年の中山虫送りについてお話しいただいています。
「虫送りは300年以上続く伝統行事で
小豆島では肥土山地区と中山地区で現在も行われています。
棚田の間を大きな松明を持って、この松明は火手(ほて)というんですが、
これを持って歩いて稲につく虫を追い払うというものです」
中山地区ではこの虫送り、一時期途絶えていたんですが
映画「八日目の蝉」のなかで重要なシーンとして描かれていて、
それをきっかけに注目を浴び、復活しました。
それ以降、観光客からも「虫送りに参加したい」とか
「どうやったら見られるのか」という問合せが来るようになったそうです。
今年は7月5日に開催される中山の虫送り。
地元の方や島民だけではなく、観光客も火手を持って参加することができます。
「虫送りでは、棚田の斜面の上の方から
火手を持って斜面を歩いて下っていくんですが、
観光客の方もその火手を持って参加していただくことができます。
火手は長い竹で作られています。
持続可能な形でこの虫送りという伝統を続けていくために、
3年前からこの火手を有料にさせていただいていて、
今年は1本4,500円で販売しています」
火手は120本用意していて、もうすでに7割ほどが売れているそう。
湯船山コースの方は完売していて、
荒神社コースも残りわずかだそうです。
火手は中山地区の方を中心とした有志が一つひとつ手作業で用意しています
「虫送りで歩くコースは2つあって、
湯船山のコースはなかなか急な斜面を歩くので小学校低学年のお子さんは難しいと思います。
もう少し簡単な荒神社のコースはお子さん連れでも歩きやすいコースになっています。
火手は1人1本ではなく、たとえばお子さんと一緒に2人とか3人で1本持つのも大丈夫です。
日暮れに合わせて始まるのでハッキリと何時とは言えないんですが、
だいたい6時15分頃から湯船山でご祈祷をして、
虫送りの行列が出発するのが6時30分頃になる予定です」
残念ながら火手が売り切れてしまっても、
観覧だけでもぜひご参加ください。
毎年熱心に写真を撮っている方もたくさんいますが
今年は三脚の使用はNGとなりましたのでご注意ください。
「火手は観光協会のホームページで販売しています。
素晴らしい体験ができると思うので、ぜひご予約のうえご参加ください」
小豆島観光協会
小豆島町西村甲1896-1
0879-82-1775
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