瀬戸内国際芸術祭の春会期も残すところ2週間となりました。
今日ご紹介するのは、山に囲まれた静かな川沿いの
昔ながらの景観を残す中山地区にある作品です。
岡淳+音楽水車プロジェクト
Reverberations 残響 〜 岡八水車
Reverberations 残響 〜 岡八水車
かつて、この中山から肥土山へ流れる川沿いには50〜60台もの水車があり、
人々は水車を利用して粉を挽き、素麺を作ったりしていたそうです。
この作品もそんな、かつて水車とともに生活していた家を使ったもの。
作家の岡淳(まこと)さんに話を聞きました。
人々は水車を利用して粉を挽き、素麺を作ったりしていたそうです。
この作品もそんな、かつて水車とともに生活していた家を使ったもの。
作家の岡淳(まこと)さんに話を聞きました。
「ここは私の曾祖父が建てた家で、20年以上空き家になっていたので
ここで作品を制作することになって、まずは掃除と修繕から始めました。
それから家の中にあった道具や近隣の家から提供してもらった昔の道具を集めて
これでどんな音が奏でられるだろうと考え、制作していきました」
岡さん自身も子どもの頃に遊びに来たことがあったそうですが
残念ながら幼すぎて記憶にはなく、水車があった光景も覚えてないそうです。
聞いたところによると、この家にあった水車は直径3.9m、
半分は家の中、半分は外という形で設置されていて
昭和30年頃まで使われていたらしいとのことです。
残念ながら幼すぎて記憶にはなく、水車があった光景も覚えてないそうです。
聞いたところによると、この家にあった水車は直径3.9m、
半分は家の中、半分は外という形で設置されていて
昭和30年頃まで使われていたらしいとのことです。
「この作品は、家全体が演奏装置になっています。
自分のルーツであるこの土地で、地元の人から昔の話を聞いたりして
水車とともにあった人々の営みに思いを馳せながら制作しました。
この家やこの土地にあった道具などを使って
この家に刻まれた記憶を音で表現するプロジェクトです」
自分のルーツであるこの土地で、地元の人から昔の話を聞いたりして
水車とともにあった人々の営みに思いを馳せながら制作しました。
この家やこの土地にあった道具などを使って
この家に刻まれた記憶を音で表現するプロジェクトです」
室内には素麺を作るための道具や竹を組み合わせた装置があり、
それらが自動演奏で音を奏でています。
その様子はまるで、何十年も眠っていた水車小屋がふたたび息をし始めたよう。
木や竹が奏でるやわらかな音がのどかな山あいの家から聞こえてくると
たくさんの水車によってさまざまな音が奏でられていた
かつてのこの集落の姿が思い浮かぶようです。
それらが自動演奏で音を奏でています。
その様子はまるで、何十年も眠っていた水車小屋がふたたび息をし始めたよう。
木や竹が奏でるやわらかな音がのどかな山あいの家から聞こえてくると
たくさんの水車によってさまざまな音が奏でられていた
かつてのこの集落の姿が思い浮かぶようです。
建物の2階にも演奏装置があり、1階へその動きを伝えている大きなシャフトは
昔水車を動かすときに使っていたもの。
かつて水車を動かしていた心臓は、長い年月を経て
当時の営みを音にして私たちに伝えてくれます。
昔水車を動かすときに使っていたもの。
かつて水車を動かしていた心臓は、長い年月を経て
当時の営みを音にして私たちに伝えてくれます。
岡淳+音楽水車プロジェクト
Reverberations 残響 〜 岡八水車
Reverberations 残響 〜 岡八水車
パスポート提示で鑑賞可能
パスポートがない場合の鑑賞料は500円
パスポートがない場合の鑑賞料は500円