小豆島の特産品の一つ、手延べそうめん。
夏には毎日のように食べているけど、冬は全然…という人も多いと思いますが、もったいない!
冬には冬の、そうめんの楽しみ方があるんです。
今日の「瀬戸内しまラジ!」放送では
小豆島手延素麺協同組合の須佐美裕一理事長にご出演いただき
冬のそうめんの楽しみ方についてお話しいただいています。
400年の歴史を経て今に至る小豆島のそうめん「島の光」。
揖保乃糸、三輪素麺と並んで日本三大素麺の一つに数えられています。
そして2月5日は、
全国乾麺協同組合連合会が定める「にゅうめんの日」です。
「一般的には暑い時期に冷たいそうめんを食べるのが基本だと思いますが、
小豆島のそうめん屋さんは一年中そうめんを食べています。
よく食べているのは、温かい出汁に少し具を入れたシンプルなもの。
これが一番おいしいと思います」
小豆島手延素麺協同組合からも
温かいにゅうめんのカップ麺が発売されていて
お土産店などで購入することができます。
「小豆島のそうめんは伝統的な手延べ製法で作られています。
とくに今、寒い冬の時期に作られるそうめんは、
夏の暑い時期に比べて3割ほど塩分を少なくしているので
その分小麦のよさが出て麺もよく延びます。
しかも冷たく乾いた空気のなかで天日干しをすることで、
コシが強くて白くきれいな、小麦のおいしさを感じるそうめんができるんです」
青い空の下で真っ白いそうめんを天日干ししている光景は
小豆島の冬の風物詩でもあります。
「日本三大素麺の産地のなかでも天日干しをしているのは小豆島だけなんです。
小豆島は気候にも恵まれていて、高松で雨が降っていても小豆島は晴れているということもよくあるくらい。
そういう環境もあって、伝統的な天日干しを守り続けています。
天日干しにすると各段に変わるのが色。
そうめんが真っ白になるんです。
そうめんはどれも白いじゃないかと思うかもしれませんが、
天日干しのそうめんと室内干しのそうめんを並べてみると違いがよくわかると思いますよ。
そういう、コシがあって真っ白いきれいなそうめんを我々は目指しています」
そうめん作りはとても大変な作業。
天候によって塩分濃度などを変えているため、
前日の夜から翌日の天気をこまめにチェックしながら仕込みをして、
朝早くから夕方まで長い時間をかけて作られています。
そうした労働環境も理由となって、生産者の高齢化と後継者不足の問題は
年々深刻さを増しています。
「大変な作業ではありますが、小豆島の生産者はみんな
丹精込めてものづくりをしています」と須佐美理事長は言います。
「夏に買ったそうめんがまだ余っているご家庭も多いと思います。
そんなときはぜひ、この寒い時期ににゅうめんにして召し上がってください。
にゅうめんもおいしいですし、もっと簡単に、釜揚げそうめんもおいいしいですよ。
茹でたそうめんを水で締めずに、鍋からそのままアツアツをとって
つけ出汁につけて、ネギとショウガで食べてみてください。
茹で時間を表示より30秒ほど短くするのがポイントです。
そうめんは茹でてから時間が経つとどんどん風味が落ちていくので
茹でてすぐ味わうのが一番おいしいですよ」
小豆島の生産者が自信を持って作っている手延べそうめん「島の光」。
2月5日、にゅうめんの日は
ぜひ温かいそうめんを食べて体の内側から温まってください。
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