2024年12月30日

石のまち、福田を散策

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昨日は、12月21日に行われた
石工さんの研修の見学イベントをご紹介しましたが、
そのときに石のまち福田の見どころも教えていただきました。


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川宿田さんによると、福田の集落を歩くと
ここが石のまちなんだと実感する場所がたくさんあるとのこと。
それはなにも丁場だけではなく
民家の石垣や地域の神社を見てもそれがわかるんです。


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それはたとえばこんな石垣。
上が安山岩、下が花崗岩でできている凝った造りです。


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少し前に、町内の3〜5歳の保育園児25人を連れて
福田のまち歩きをしたそうです。

「子どもたちと一緒に石垣を見ながら歩いたんですけど、
教えると結構すぐに覚えて『かこうがんのいしがき』とか言ってくれるんですよ。
石の英才教育ですね(笑)」と川宿田さん。


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こちらは小豆島霊場第84番 雲海寺
雲海寺といえばこの立派な石垣ですね〜✨

「少し黒っぽいのもあるけど、おそらく全部花崗岩だと思います」と川宿田さん。
石垣を見るときは角の部分、隅石(すみいし)がポイントだそうです。
角に使われるのは大きな石で、
この隅石の大きさや形が石垣の出来栄えを左右するんですね✨


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天狗岩丁場


大坂城築城の丁場として知られる天狗岩丁場、豆腐石丁場、八人石丁場などは、
黒田家が大坂城の石垣の隅石をとるために採掘していた丁場といわれています。
それだけ大きな石がとれるということで、それも
国指定遺跡である理由のひとつなんだそうです。



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山の上に見えるのは「猫石」と呼ばれているそう。
ねこ…に見えますかね?
花崗岩が自然に風化して、やわらかいところが削れて
硬いところが残ってできたものだそう。
福田地区は、山の上の方まで花崗岩が見えているんですが
これも福田や吉田の景観の特徴なんだそうです。


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これも民家の石垣。
特徴的なのが一番上の隅石。

「佐伯さんという石工さんが組んだ石垣で、
自分の仕事だとわかるように角の部分を立たせているんです。
ゆびでつまんだような形ですね。
こういう形にするのは高い技術が必要なんです。
ここだけじゃなく、ほかにも佐伯さんの石組が残っています」


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葺田八幡神社も、石をぜいたくに使った造りです。
石垣はもちろんですが、
階段の部分には幅が長い石を使っているなど
いい石をぜいたくに使っています。


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葺田八幡神社の境内にあるのは、
以前おこなわれた石彫シンポジウムで制作されたアーティストによる作品群。
神社の境内にこうした作品が置かれて
地域の人たちが自然に親しんでいるのも
石のまちらしい光景ですね。

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なかなか普段、集落のなかを歩くことも少ないですが
歩くといろんなものが目に入ります。

小豆島は地域によっていろんな産業があり多様な景観が楽しめる島。
観光で訪れた方も、時間があればぜひ歩いてみて、
地域ごとの特色ある景観を楽しんでもらえたらと思います。



posted by しまラジ! at 07:00| 香川 ☀ | TrackBack(0) | ○日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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