11月6日の様子
小豆島霊場のお寺のなかにはいくつかの山岳霊場があり、
そこは信仰の場であると同時に絶好の紅葉スポットにもなっています。
そこは信仰の場であると同時に絶好の紅葉スポットにもなっています。
今日の「瀬戸内しまラジ!」放送では、そんな山岳霊場の一つ佛谷山(ぶっこくさん)の紅葉について
第40番 保安寺(ほうあんじ)の宮内亜門副住職にお話しいただいています。
「佛谷山は、第40番 保安寺の奥の院で、41番札所になります。
本堂は、自然にできた洞窟の中にあり、ここで護摩炊きなどを行っています。
今はひとつながりの洞窟ですが、昔はそれぞれに入口がある2つの洞窟だったようで、
そのうちのどちらかを岩風呂として使っていたそうです。
岩風呂というのは今でいう古式サウナのようなもので、
海から持ってきた海藻を敷き詰めて火を焚いて、病気の養生をしていたそうです。
その後、2つの洞窟をつなげて1つにして、今の形になったと聞いています」
ちなみに、佛谷山があるのは大麻山(たいまさん)という山の中。
この大麻山の名前は、応神天皇がこの山の大麻を使って幣(ぬさ)をお作りになったことに由来するそうですよ。
「佛谷山のご本尊は、心の悩みや身体の病を癒してくれる薬師如来です。
佛谷山の本堂、洞窟の中にある薬師如来像の両脇には、
向かって右側に日光菩薩、左側に月光菩薩の像が控えており、
あわせて薬師三尊像と呼ばれます。
静かな本堂に入って薬師三尊に向き合うと
感覚が研ぎ澄まされ、
日常の悩みを離れていつもと違う気持ちになれると思いますよ」
佛谷山の本堂、洞窟の中にある薬師如来像の両脇には、
向かって右側に日光菩薩、左側に月光菩薩の像が控えており、
あわせて薬師三尊像と呼ばれます。
静かな本堂に入って薬師三尊に向き合うと
感覚が研ぎ澄まされ、
日常の悩みを離れていつもと違う気持ちになれると思いますよ」
本堂の天井は護摩炊きの煤で黒くなっています。
佛谷山では、お正月の三が日や2月3日の節分に護摩炊きをしているほか、
個人の参拝者でもお堂に宮内さんがいらっしゃれば
護摩炊きをお願いすることができるそうです。
佛谷山では、お正月の三が日や2月3日の節分に護摩炊きをしているほか、
個人の参拝者でもお堂に宮内さんがいらっしゃれば
護摩炊きをお願いすることができるそうです。
11月6日、参道が少し色づき始めています
そんな佛谷山は、紅葉の名所としても知られています。
とっても急な坂を上がって駐車場に車を停めると、
そこから参道沿いにはたくさんのモミジ。
その先にある山門の奥にもモミジの木が連なり、本堂の近くまで行くと大きなイチョウの木もあります。
とっても急な坂を上がって駐車場に車を停めると、
そこから参道沿いにはたくさんのモミジ。
その先にある山門の奥にもモミジの木が連なり、本堂の近くまで行くと大きなイチョウの木もあります。
「佛谷山の紅葉は、下の方からだんだん色づいていくんです。
下の方が日当たりがいいから早く色づくんだと思います。
11月に入ると少しずつ参道の方が色づいてきて、境内が最後ですね。
境内のモミジは12月に入ってから赤くなります。
イチョウとモミジが同じ時期に色づく年もあれば、ずれる年もあって、
今年はどうですかね、まだわかりませんが
黄色と赤のコントラストはとてもきれいですよ」
境内からは、紅葉だけでなく
エンジェルロードや対岸の屋島を望む絶景も楽しめます。
エンジェルロードや対岸の屋島を望む絶景も楽しめます。
秋の佛谷山へ、ぜひお出かけしてみてくださいね。
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