天狗岩丁場
今日の「瀬戸内しまラジ!」放送では
小豆島町商工観光課 学術専門員の川宿田好見さんにご出演いただき
日本遺産「せとうち石の島の物語」についてお話しいただいています。
小豆島町商工観光課 学術専門員の川宿田好見さんにご出演いただき
日本遺産「せとうち石の島の物語」についてお話しいただいています。
「日本遺産というのは文化庁が認定するもので、
小豆島町、土庄町、丸亀市、笠岡市の4自治体が連携して
“せとうち石の島”として認定されました。
これは略称で、正式名称は
知ってる!? 悠久の時が流れる石の島〜海を越え、日本の礎を築いた瀬戸内備讃諸島〜
といいます」
小豆島町、土庄町、丸亀市、笠岡市の4自治体が連携して
“せとうち石の島”として認定されました。
これは略称で、正式名称は
知ってる!? 悠久の時が流れる石の島〜海を越え、日本の礎を築いた瀬戸内備讃諸島〜
といいます」
小豆島には、大坂城の築城に役立てるための石を切り出した石丁場が残っているほか、
そもそもの島の誕生を語る上で大切な寒霞渓、
また、秋祭りで今も利用される池田の桟敷など、たくさんの石の歴史や文化が残っています。
今でも石の文化とともに人々が暮らしている、そのストーリーも含めて
日本遺産として認定されているんです。
2月の寒霞渓
これから紅葉の見ごろを迎える寒霞渓ですが、
実は約1300年前の火山噴火によってできた場所で、
日本遺産の構成要素としても重要なもの。
実は約1300年前の火山噴火によってできた場所で、
日本遺産の構成要素としても重要なもの。
「寒霞渓周辺には花崗岩、山頂の安山岩、
ロープウェイからは火山角礫岩を見ることができます。
そういった種類の石を見ることで島の成り立ちがわかるという意味でも
重要なものだと思います」
石の島のマスキングテープ
2019年に日本遺産に認定されてから、
川宿田さんをはじめ4自治体が連携して、さまざまなPR活動などを続けてきました。
島内や香川県内のイベントに参加して小豆島の石に親しんでもらうワークショップを行うほか
観光シーズンには東京や大阪など都市部でのイベントにも出展しています。
「イベントのほか、石工さんたちの研修のためのワークショップなども行っています。
福田地区に、昭和の頃に採石をしていましたがその後稼働が止まっている
森ヶ滝丁場跡というのがあり、これも日本遺産の構成文化財となっているんですが、
ここを石工さんたちの研修を兼ねて整備していこうというプロジェクトも始まっています。
お城の復旧・復興などがあると昔の技術が注目されますが、
石工さんたちにその技術をつないでいってもらうことが
今後のお城の修復にも必要だと思っています」
「そのほか、4自治体で連携して、せとうち石の島ガイドの育成にも力を入れています。
石丁場や寒霞渓などで、日本遺産の物語とその場所とのかかわりが説明できるようなガイドを育成していて、
旅行会社からの依頼も受けられるようになってきているんですよ」
石丁場や寒霞渓などで、日本遺産の物語とその場所とのかかわりが説明できるようなガイドを育成していて、
旅行会社からの依頼も受けられるようになってきているんですよ」
確かに、小豆島は観光の島なので
自分たちだけで回っても十分楽しめる場所なんですが、
とくにこの石の歴史の話となると、詳しい知識のあるガイドさんと一緒に巡った方が
より理解が深まり楽しめそうですね。
「日本遺産という言葉、まだまだ聞きなれない人も多いかもしれませんが
この石の島というキーワードを知った上で小豆島を見てもらうと
また違った楽しみ方ができると思いますよ」
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