小豆島で今収穫の最盛期を迎えているオリーブですが、
世界中で栽培されているオリーブの品種は1000品種を超えるともいわれています。
世界中で栽培されているオリーブの品種は1000品種を超えるともいわれています。
小豆島ではそのうち、
ミッション、ルッカ、マンザニロ、ネバディロブランコといった主要品種を中心に
ピクアル、アザパ、オヒブランカ、コロネイキなど生産者によってはめずらしいものを育てていることもあります。
そんなたくさんの品種があるオリーブですが、
香川県には県オリジナルの「香オリ3号」「香オリ5号」という新品種があるのを知っていますか?
これは、香川県農業試験場小豆オリーブ研究所で2017年に育成、品種登録が出願されたもので、
2021年から小豆島の生産者にも苗木の供給、栽培がスタートしました。
それから数年、ようやく実がつきだした「香オリ3号」の収穫の様子が
先日公開されたので取材に行ってきました。
取材させてもらったのは、JA香川県小豆島果樹部会オリーブ班班長の畑口欣哉さんの畑。
朝方まで降っていた雨が上がった畑で、新漬けに加工するための香オリ3号を収穫しました。
朝方まで降っていた雨が上がった畑で、新漬けに加工するための香オリ3号を収穫しました。
「香オリ3号を約5アールで20本植栽しています
令和3年3月に植えて去年の収穫量50から60kgくらいでした。
実のなりようは昨年と同じくらいなので、
木が大きくなっている分、今年は70〜80kgくらいを見込んでいます。
栽培管理はほかの品種と同じですが、そもそも炭疽(そ)病に強い品種ということで開発されたので
こっちのマンザニロとかでは毎年木の中の方で炭疽病が出ているんですが
令和3年3月に植えて去年の収穫量50から60kgくらいでした。
実のなりようは昨年と同じくらいなので、
木が大きくなっている分、今年は70〜80kgくらいを見込んでいます。
栽培管理はほかの品種と同じですが、そもそも炭疽(そ)病に強い品種ということで開発されたので
こっちのマンザニロとかでは毎年木の中の方で炭疽病が出ているんですが
香オリ3号に関してはいまのところ炭疽病は出ていまえん。
新漬けの食感としては、マンザニロとミッションの中間といった感じ。
ミッションは硬め、マンザニロはやわらかめ、その間くらいかなと思います」
ミッションは硬め、マンザニロはやわらかめ、その間くらいかなと思います」
新漬けとオイルの試食もありました〜💕
香オリ3号は、果実が大きく食べ応えのある新漬けが特徴。
ミッションと比較するとこんなに大きさが違うんですね
食べてみると、ミッションがコリコリとした食感なのに対し、
香オリ3号は実が肉厚でジューシー。
実が大きいから油分も多いのか、ちょっとオイリーな感じもしました。
ミッションと比較するとこんなに大きさが違うんですね
食べてみると、ミッションがコリコリとした食感なのに対し、
香オリ3号は実が肉厚でジューシー。
実が大きいから油分も多いのか、ちょっとオイリーな感じもしました。
オイルは香オリ3号と香オリ5号の食べ比べ。
こちらは今シーズンはまだ搾油できていないので、昨シーズンのものです。
香オリ3号はフレッシュな爽やかさがある一方、香オリ5号はしっかり苦味や辛味があってパンチのあるオイル。
肉料理やスパイシーな味付けの料理とも合いそうです。
こちらは今シーズンはまだ搾油できていないので、昨シーズンのものです。
香オリ3号はフレッシュな爽やかさがある一方、香オリ5号はしっかり苦味や辛味があってパンチのあるオイル。
肉料理やスパイシーな味付けの料理とも合いそうです。
香オリ3号は新漬けとオイルの兼用品種、
香オリ5号はオイル専用品種です。
香オリ5号はオイル専用品種です。
JA香川県小豆島果樹部会オリーブ班では
昨年度から共同出荷を開始しているそうで、
この日収穫した実は新漬けに加工されて今後小売店などに出荷されるそうです。
まだまだ主要品種に比べると数が少ない新品種ですが
これからさらに栽培数が増えて、香川県のオリーブがさらに多様で豊かになっていくといいですね。
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