小説『二十四の瞳』を書いた壺井栄さんの功績、そして作品の魅力を知ってほしいと
平成5年に始まった岬の分教場文芸教室。
途中、コロナで開催されなかった時期もありましたが
今年30回目を迎えました。
平成5年に始まった岬の分教場文芸教室。
途中、コロナで開催されなかった時期もありましたが
今年30回目を迎えました。
例年、子どもたちの夏休みに合わせて
7月の最終週に行われてきましたが、
昨今の猛暑傾向、真夏日の長期化を受けて
今年はじめて10月の開催となりました。
7月の最終週に行われてきましたが、
昨今の猛暑傾向、真夏日の長期化を受けて
今年はじめて10月の開催となりました。
10月5日(土)文芸教室当日、
島内外から、小学生10人、大人12人、計22人の参加者が集まりました。
島内外から、小学生10人、大人12人、計22人の参加者が集まりました。
この日は校長先生でもある、小豆島校の谷本副町長による開校式。
「今日の体験を通して、何か一つでも思い出に残るものを持ち帰ってもらえたら」と話していました。
続いて、桑名清さんによる小豆島に伝わる妖怪や不思議なお話の時間。
小豆郡民俗研究会のメンバーでもあり
小豆島町の小学校で読み聞かせ活動もしている桑名さん。
島内のお年寄りに地域のことを聞き取りすると
いろんな地域でさまざまな妖怪の話が出てきたそうですよ。
「大部では一つ目小僧、安田の天狗、あとめずらしいのでは苗羽の袖もぎさん。
小豆島全体、西村や草壁、土庄など全部で18か所で聞かれたのがかぼそという妖怪ですね。
小豆島全体、西村や草壁、土庄など全部で18か所で聞かれたのがかぼそという妖怪ですね。
これはおそらく、カワウソのことだろうと思われます」
小学生から大人までこんなに広い年代の人を相手に話すのは難しい、と
終わった後に桑名さんはおっしゃっていましたが
大人もこどももみんなめずらしい妖怪の話や小豆島の伝説に聞き入っていましたよ。
終わった後に桑名さんはおっしゃっていましたが
大人もこどももみんなめずらしい妖怪の話や小豆島の伝説に聞き入っていましたよ。
妖怪のお話を聞いた後は二十四の瞳館へ。
子どもたちの(大人も)大好きな駄菓子で休憩&おやつタイム💓
子どもたちの(大人も)大好きな駄菓子で休憩&おやつタイム💓
休憩後は、大人と子どもに分かれて活動。
子どもたちは身近なものを使ってそれぞれがイメージする妖怪を作る工作タイム。
子どもたちは身近なものを使ってそれぞれがイメージする妖怪を作る工作タイム。
大人は、香川大学教育学部特命教授の佐藤明宏先生による
二十四の瞳についての講義を聞きました。
二十四の瞳についての講義を聞きました。
小説『二十四の瞳』が生まれた背景には、
壺井栄自身が、親が連れてきた身寄りのない子どもたちも含めて12人兄弟で育ったこと、
教員になりたいという思いがあったことなどがあり、
作品自体はフィクションだけどまったっくの作り話ではなく
作者のリアルな思いが込められているとのこと。
壺井栄自身が、親が連れてきた身寄りのない子どもたちも含めて12人兄弟で育ったこと、
教員になりたいという思いがあったことなどがあり、
作品自体はフィクションだけどまったっくの作り話ではなく
作者のリアルな思いが込められているとのこと。
参加者のほとんどが映画か小説で「二十四の瞳」に接した経験があったそうですが、
知っているようで知らないその背景に
興味深く聞き入っているようでした。
10月初旬の秋らしい気候で、開校式から閉校式まですべての活動を
分教場で実施することができました。
分教場で実施することができました。
120年以上前に建てられたこの木造校舎で、
ここで実際に遊び学んだ子どもたちの気配の名残を感じながら
『二十四の瞳』の世界に浸る文芸教室でした。
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