9月17日、池田のまちを見下ろす高台で
井上誠耕園の今年のオリーブの収穫がスタートしました。
井上誠耕園の今年のオリーブの収穫がスタートしました。
急斜面にオリーブ畑が広がるこの場所は
百年の丘と呼ばれている井上誠耕園の園地。
2008年、小豆島にオリーブが根付いてからちょうど100年目の節目の年に、
元々耕作放棄地で荒地となっていたこの場所を開墾してオリーブを植え、
これから100年先もオリーブが実り続ける丘になるようにと思いを込めて名付けられました。
今日の「瀬戸内しまラジ!」では、そんな百年の丘で
収穫がスタートした先月、
今年のオリーブの出来栄えについて
井上誠耕園 農園管理部の井上健也さんにお聞きした内容をお届けします。
「今年はひと言で言って非常に良い年です。
というのも、2年前から行っている強剪定(きょうせんてい)のいい効果が出てきているからです。
強剪定とは、太い枝を思い切って刈り込む剪定方法なんですが
その強剪定をしたおかげで新しい若い枝がたくさん出ています。
オリーブの実は新芽の方につくので、
若い枝がたくさん出てそこに花がたくさん咲き、それらが実となって今収穫の時期を迎えています」
というのも、2年前から行っている強剪定(きょうせんてい)のいい効果が出てきているからです。
強剪定とは、太い枝を思い切って刈り込む剪定方法なんですが
その強剪定をしたおかげで新しい若い枝がたくさん出ています。
オリーブの実は新芽の方につくので、
若い枝がたくさん出てそこに花がたくさん咲き、それらが実となって今収穫の時期を迎えています」
強選定をして木の若返りを図るとともに、実の収穫量もアップしたんですね✨
「また、今年は春ごろまでは雨量が多かったのですが
夏は雨がまったく降らない猛暑でした。
その猛暑のなかでも、農園のみんなで協力して水管理を行ったおかげで
実が多いながらも一つひとつの実自体も大きく成長していると思います」
9月17日に百年の丘で収穫したのは、アザパという品種。
実が大きいのが特徴で、井上誠耕園ではこのアザパ種はすべて新漬けにしています。
実が大きいのが特徴で、井上誠耕園ではこのアザパ種はすべて新漬けにしています。
「井上誠耕園ではアザパ種を27本栽培しています。
うちではすべて新漬けに加工していて、大ぶりな果実だからこその歯ごたえ、
コリコリした食感とジューシーさを楽しめる品種となっています」
井上誠耕園のオリーブ畑は約16ha、約5000本のオリーブを栽培しています。
まず新漬け用のアザパから収穫が始まり、
それからマンザニロ、ピクアル、ミッションと移っていきます。
それからマンザニロ、ピクアル、ミッションと移っていきます。
後半になるとどの品種も熟度が進んでいくので、
新漬けだけでなく緑果オリーブオイル、化粧品用のエキストラバージンオリーブオイルなど、
新漬けだけでなく緑果オリーブオイル、化粧品用のエキストラバージンオリーブオイルなど、
用途に合わせて熟度を見極めながら
タイミングを逃さず収穫していくのがこれから大切になってくるそうです。
タイミングを逃さず収穫していくのがこれから大切になってくるそうです。
「収穫量としては、昨年が28トンだったのに対し今年は36トンを見込んでいて、
最終的にはそれよりさらに多くなる可能性もあります」とのこと。
これだけ多くの収量を得られたのは、この収穫の時期を迎えるまでに
さまざまな苦労があったおかげです。
最終的にはそれよりさらに多くなる可能性もあります」とのこと。
これだけ多くの収量を得られたのは、この収穫の時期を迎えるまでに
さまざまな苦労があったおかげです。
「今年はたくさん花が咲いて多くの実がついたんですが
そうすると木への負担も大きくなってしまいます。
よく作物では表年、裏年という言葉が使われますが
実がたくさんなるのが表年で、それにより木が疲れてしまってあまり実を付けないのが裏年なんです。
そういった、年によるバラつきが出ないようにするために、
今年は摘果を兼ねて夏に剪定をしました。
それによって、木への負担を減らしつつ、一つひとつの果実の実太りもよくなっています」
海外の大規模な農園では、大きな機械で木を揺すって実を落として収穫しているのに対し、
日本、小豆島のオリーブは一つひとつ手で摘んで収穫しているのが特徴。
時間も手間もかかりますが、実を傷つけないのでその分品質のいい製品につながります。
日本、小豆島のオリーブは一つひとつ手で摘んで収穫しているのが特徴。
時間も手間もかかりますが、実を傷つけないのでその分品質のいい製品につながります。
これが日本ならではの、ジャパンオリーブの品質。
これから11月末頃まで収穫が続き、井上誠耕園では例年だと11月後半ごろから
今年のオリーブオイルの販売がスタートしていきます。
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