小豆島の夏のお祭りといえば8月15日の小豆島まつりが有名ですが、
そのほかにも、7月に入ると各地区ごとに地元の神社のお祭りがあり、
毎週末のようにあちこちで屋台や催し物が開かれています。
そんな、地域の人たちによって脈々と受け継がれてきた伝統行事の一つが
安田地区で毎年8月14日に行われている安田おどり。
昭和48年、香川県の無形民俗文化財に指定されました。
8月14日の本番に向け、安田公民館では週末ごとに練習会が開かれています。
ワタシがはじめて安田おどりを見たのは昨年のこと。
見る前は普通の盆踊りだろうと思っていたのですが、
実際に見てびっくり👀
その振付はとても独特で、ほかのどの踊りとも似ていない、
唯一無二の踊りなんです。
女踊りと男踊りがあって、それぞれがまったく違う動きをするのも面白いんですよね。
江戸時代に、当時京都で人気のあった安田出身の歌舞伎役者が作ったと伝えられている安田おどり。
最初は女踊りだけがありましたが、のちにその歌舞伎役者の何代か後のお弟子さんが
男踊りを作ったといわれています。
扇子を2つ持って踊る女踊りは、上方らしい優雅でしなやかな雰囲気の踊り。
対して男踊りは、うちわを2つ持って踊り、素朴で力強い印象の踊りです。
両方とも動きはゆっくりとしているのですが、
その手さばき・足さばきは簡単なものではありません。
しかも少し腰を落として踊る場面が多く、脚力・体力も求められそうです。
踊りだけではありません。
三味線や太鼓の練習も行われています。
踊り、太鼓、三味線それぞれにベテランの先生方がいて、
新しく地区に入ってきた人や子どもたちにこうして教えているんです。
安田おどり保存会のみなさん
「安田おどりの唄には、
小豆島に数々の伝承が残る南北朝時代の武将、佐々木信胤とお妻の局(おさいのつぼね)の悲恋のことも歌われています。
当日は子どもから大人まで、保存会のメンバーもそれ以外の人も
みんなで一緒に踊ります。
安田にしかないこの安田おどりのことを、もっとたくさんの人に知ってもらえたらと思います」
300年以上前から変わることなく受け継がれてきた安田おどりをはじめ
小豆島には古くから伝わる伝統行事が数多く残っています。
そんな小豆島ならではの文化を、もっとこのブログでもお伝えできたらと思います✨
安田おどりは、8月14日の夕方から、安田小学校グラウンドにて🎪