二十四の瞳映画村の中にある壺井栄文学館で
昨年10月から行われている企画展「山口大二コレクション」の後期展が
6月1日から始まっています。
昨年10月から行われている企画展「山口大二コレクション」の後期展が
6月1日から始まっています。
壺井栄文学館企画展
山口大二コレクション
山口大二コレクション
後期展示:令和6年6月1日〜令和7年1月13日(月)
会場:二十四の瞳映画村 壺井栄文学館
料金:無料(ただし二十四の瞳映画村入場料が別途必要)
小豆島出身で、壺井栄と親交のあった山口大二氏は、
生涯にわたって壺井栄さんに関連する膨大な資料を収集。
それが御子息によって小豆島町に寄贈され、その一部を壺井栄文学館で保管、
そのさらに一部が今回展示されています。
生涯にわたって壺井栄さんに関連する膨大な資料を収集。
それが御子息によって小豆島町に寄贈され、その一部を壺井栄文学館で保管、
そのさらに一部が今回展示されています。
前期は壺井栄さんの直筆原稿と署名入りの初版本を中心に展示。
今回の後期は、今年が高峰秀子さんの生誕100周年で、かつ映画「二十四の瞳」の公開70周年ということから
「二十四の瞳」に関する資料を中心に展示しています。
ちなみに、上の写真は映画「二十四の瞳」のシナリオ本です✨
壺井栄さんの、何気ない日常や人柄が垣間見えるのが、この巻き手紙。
一枚の長い紙に筆で書かれた手紙で、
直筆原稿で見られたペン書きの字とはまた違った味わいがあります。
一枚の長い紙に筆で書かれた手紙で、
直筆原稿で見られたペン書きの字とはまた違った味わいがあります。
この手紙は山口大二さんの妻、千枝子さんに宛てたもので
文学館のスタッフが解読し現代の仮名遣いに直したものが添えられています。
1通は本当にささいな日常のやりとり、もう1通は、山口大二さんが兵役に出てその後の千枝子さんを気遣う内容のものでした。
筆のやさしい文字からも、壺井栄さんのやさしい人柄が伝わってくるようです。
めずらしいのはこちら、志として山口さんが受け取ったと思われる風呂敷。
壺井栄さんが好んで色紙などに書いていた「十七、八が二度候かよ」の言葉が染め抜かれた風呂敷で、
おそらく壺井栄さんの3回忌か7回忌に参列者に配られたものだろう、ということです。
壺井栄さんの作品に詳しくない人も楽しめそうなのが、こちらの新聞スクラップ。
さまざまな種類の新聞や雑誌の、中には英字新聞までありましたが、
大きく取り上げられたものからほんの小さな記事まで
二十四の瞳に関するものが几帳面に切り取られて並べられています。
山口さんの執念とも言えるものが感じられますね💦💦
「二十四の瞳」という作品が、どんな風に話題になってどんな風に評価されていたのか
その様子がリアルに伝わってくるようです。
また、昭和30年頃の新聞の、現代とは違う表現などもおもしろいポイントです。
後期展は来年の1月13日(月)まで、年中無休で開催しています。
映画村の入村料を払えば無料で見られるので
映画村を訪れた際はぜひ文学館も見学してみてくださいね。
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