今年の中山千枚田虫送りは7月6日(土)です。
今日の「瀬戸内しまラジ!」放送では
小豆島観光協会の塩出慎吾事務局長にご出演いただき
虫送りのことや参加方法などをお話しいただいています。
小豆島観光協会といえば先日、
令和5年かがわ21世紀大賞に選ばれたというニュースをお伝えしました。
令和5年かがわ21世紀大賞に選ばれたというニュースをお伝えしました。
ちょうどその表彰式があったようで、記念に賞状を持って写真を撮らせていただきました📠
この21世紀大賞で主に評価されたのも、
中山千枚田の虫送りを持続可能な形にした功績が大きかったそうです。
「小豆島の伝統行事である中山千枚田の虫送りに、観光協会は一昨年から関わらせていただいています。
中山地区は人口が減っていることもあって、この虫送りを続けて行くことが難しいという相談を受け、
そこで知恵を絞って観光客の方に有料で参加していただいてはどうかと提案しました」
中山地区は人口が減っていることもあって、この虫送りを続けて行くことが難しいという相談を受け、
そこで知恵を絞って観光客の方に有料で参加していただいてはどうかと提案しました」
昨年から、観光客から参加費をもらうという仕組みを導入。
観光客用に用意した150本の火手(ほて)はすべて完売し、
火手の販売で得た収益で警備員を雇うなど、地元の負担を減らすことができました。
そうした点が、今回評価されたということです。
中山地区の虫送りは毎年、半夏生(はんげしょう)の期間にあたる
だいたい7月の第1土曜に実施されています。
だいたい7月の第1土曜に実施されています。
斜面に広がる棚田の間のあぜ道を
火手(ほて)という松明をもって行列になって歩き、
稲に付く虫を追い払い、豊作を祈念するというもの。
日が暮れた薄闇のなかを松明の灯りがゆらめきながら連なっていく様子は
とても幻想的で、ここでしか見られない風景です。
ちなみに、棚田はは日本各地にたくさんありますが、
中山千枚田はそのなかでも勾配が急なんだそう。
以前聞いた話では、20分の1の勾配(水平方向に20m進んで1m上がる)があれば「棚田」と呼べるそうなんですが、
中山千枚田の勾配はなんと5分の1❗❗
かなりの急勾配ということがわかります。
中山千枚田はそのなかでも勾配が急なんだそう。
以前聞いた話では、20分の1の勾配(水平方向に20m進んで1m上がる)があれば「棚田」と呼べるそうなんですが、
中山千枚田の勾配はなんと5分の1❗❗
かなりの急勾配ということがわかります。
そんな棚田の急斜面を、上の方から松明を持って300人を超える人たちが下りてくる、
それが中山千枚田の虫送りです。
火手は毎年、虫送りの1週間前に地域の方やボランティアのみなさんが手づくりしています
中山の虫送りは地域に伝わる伝統行事ですが、観光客も参加できるのがポイントです。
「以前は観光の方も火手を持って参加できるとあまり大々的に告知してはいなかったので、
知る人ぞ知るといった感じでしたが
昨年からは公式に観光で来られた方の参加者を募って、参加料をいただくという形になりました。
今年の参加料は火手1本で4,000円となります。
お子さんと一緒に参加する場合など、2人で1本持つというケースなら
参加料は1本分の4,000円で大丈夫です」
知る人ぞ知るといった感じでしたが
昨年からは公式に観光で来られた方の参加者を募って、参加料をいただくという形になりました。
今年の参加料は火手1本で4,000円となります。
お子さんと一緒に参加する場合など、2人で1本持つというケースなら
参加料は1本分の4,000円で大丈夫です」
火手の申込は小豆島観光協会のウェブサイトから。
この専用サイト上でクレジットカード決済で支払うようになります。
当日の詳しいスケジュールや参加する上での注意事項なども書いてあるので
あわせてご確認くださいね。
地域の伝統行事でありながら、観光客も参加できる中山千枚田の虫送り。
観光客はほかではできない特別な体験をすることができ、
一方で地元は、観光客の参加料があることによって過度な負担を強いられることなく行事を続けていける。
こうした持続可能な形での伝統行事の在り方も、今後は検討していく必要があるのかもしれません。
ちなみに、虫送りに最後まで参加すると最終のフェリーには間に合わないので
島外から参加する人は火手の予約とあわせて宿泊の予約も忘れずにお願いします🏨