先月、小豆島観光協会が
令和6年のかがわ21世紀大賞に選ばれました。
かがわ21世紀大賞とは、
香川県のイメージアップやにぎわいづくりなどに功労のあった団体や企業、個人を顕彰する制度。
学識経験者などから構成された選考委員会で審議された上、
令和6年は以下の2名2団体に決定しました。
🎀一般社団法人 小豆島観光協会
🎀日下 尚さん(高松市出身のレスリング選手、パリオリンピック内定)
🎀佃 昌道さん(高松大学・高松短期大学学長)
🎀BIKENグループ
小豆島観光協会の塩出事務局長に話を聞いてきました。
「県知事に表彰していただけるっていうのは名誉なことだと思います。
評価のポイントはいくつかあったみたいですけど、
やっぱり虫送りが大きかったのかなと個人的には思いますね。
火手(ほて)を有料にしたことで、中山自治会や小豆島町の負担も軽減できて
少しだけですが黒字も出ました。
売上金額でいうと大した額ではないですが、それでも大きな一歩だったんじゃないかと個人的には思っています」
やっぱり虫送りが大きかったのかなと個人的には思いますね。
火手(ほて)を有料にしたことで、中山自治会や小豆島町の負担も軽減できて
少しだけですが黒字も出ました。
売上金額でいうと大した額ではないですが、それでも大きな一歩だったんじゃないかと個人的には思っています」
中山の夏の風物詩、虫送り。
火手(ほて)と呼ばれる松明をかざして棚田のなかを歩き、
稲につく害虫を追い払って豊作を祈念する行事です。
火手(ほて)と呼ばれる松明をかざして棚田のなかを歩き、
稲につく害虫を追い払って豊作を祈念する行事です。
薄闇のなかをゆらめく松明が連なる光景はとても幻想的で
観光客にも人気のイベントになっています。
ところがこの行事、地元の負担がとても大きくて
町からの補助金を受けながらなんとか続けてきていましたが
それも年々難しくなっていたんです。
そこで小豆島観光協会が昨年提案したのが、火手の有料化。
観光で島外から参加する人は火手を有料にして
その収益で自治会の負担を減らしつつ安全に運営できるようにしようとしたのです。
町からの補助金を受けながらなんとか続けてきていましたが
それも年々難しくなっていたんです。
そこで小豆島観光協会が昨年提案したのが、火手の有料化。
観光で島外から参加する人は火手を有料にして
その収益で自治会の負担を減らしつつ安全に運営できるようにしようとしたのです。
「虫送りって、これまでの歴史のなかでも2回ほど中断した時期があるんです。
手をこまねいていたらいずれまたそうなってしまう。
でも、虫送りは小豆島の観光にとってとても大切なものなので
どうやったら残して続けていけるか考えた結果、
火手の有料化を提案しました」
火手は地元自治会と有志のみなさんで毎年手づくりしています
「虫送りって子どもにも体験してほしい行事なのに、
これまでは子どもがいるお母さんが運営側に駆り出されてしまって
地元の子どもが参加できないというケースもあったんです。
昨年は火手を販売したことで警備員を雇うことができ、
その分地元自治会の負担が減りました。
今年は火手の販売以外にも収益をあげる方法を検討しています。
虫送りがちゃんと収益化できる土台作りができたら、
そこで出た収益を中山のほかの行事に回すこともできます。
そうした持続可能な形をつくる、最初の一歩を踏み出せたのではないかと思っています」
これまでは子どもがいるお母さんが運営側に駆り出されてしまって
地元の子どもが参加できないというケースもあったんです。
昨年は火手を販売したことで警備員を雇うことができ、
その分地元自治会の負担が減りました。
今年は火手の販売以外にも収益をあげる方法を検討しています。
虫送りがちゃんと収益化できる土台作りができたら、
そこで出た収益を中山のほかの行事に回すこともできます。
そうした持続可能な形をつくる、最初の一歩を踏み出せたのではないかと思っています」
人口減少や少子化による担い手不足で、島のさまざまな伝統行事の存続が危ぶまれている昨今。
この中山虫送りがモデルケースとなって、
今後ほかの伝統行事でもさまざまな取り組みがされていくといいですね。
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