小豆島では毎年1月21日に
島外からお遍路さんをお迎えする「島開き法要」が行われています。
島外からお遍路さんをお迎えする「島開き法要」が行われています。
今日の「瀬戸内しまラジ!」放送では
今年の島開き法要について
第3番札所、観音寺の住職で
小豆島霊場会の常務でもある白石行永さんにお話をうかがっています。
まずは島開き法要について教えてください。
「小豆島八十八ヵ所にはたくさんの地域からお遍路さんが来られていて、
年が明けて初めての21日に島開き法要を行っています。
21日というのは、お大師様のご縁日なんですね。
だから1月、その年の初めてのお大師様の日に、
正式にその年の巡拝が始まるということで
法要をしています」
島開き法要は、正式には小豆島霊場開白法要というそうですよ。
「今年は讃岐から山伏さんが3名来られるほか、
『こども遍路』という形で島の幼稚園児や保育園児が行列に参加してくれます。
それから、各巡拝団体、そして小豆島の御詠歌連ですね。
まずは土庄港で巡拝団体のお出迎え行事をおこない、
そこで全員で般若心経を唱えてから
総本院に向かってだいたい800mくらいの距離を歩きます」
『こども遍路』という形で島の幼稚園児や保育園児が行列に参加してくれます。
それから、各巡拝団体、そして小豆島の御詠歌連ですね。
まずは土庄港で巡拝団体のお出迎え行事をおこない、
そこで全員で般若心経を唱えてから
総本院に向かってだいたい800mくらいの距離を歩きます」
この行列には、大師像をかついでいる人たちがいます。
「お大師様の像は、以前は毎年いろいろな寺院から借りていたんです。
だから、この年はこのお寺の大師像、次の年はまた別のお寺の大師像と、
年ごとに違っていたんですね。
今ではこの島開き法要のためのお大師様の像を新しく作っていて、
普段は霊場会総本院に安置しています」
「小豆島霊場は、1686年に1番から88番まで決まって
島四国が発足したと記録に残っています。
四国霊場と違って非常に狭い地域に88か所があるので
歩き遍路でも5泊とか6泊で88か所をまわりきることができるんですね。
なので、島外からも毎年同じ団体、同じメンバーで小豆島霊場をまわるという風習ができました。
お遍路さんと、住職やお寺の人たちとの距離が近いのも四国遍路とは違うところで、
『おじゅっさん、また今年も来たよ』
『今年も元気でお参りしてくれてありがとうね』と
お互いに声をかけて再会を喜ぶというのも小豆島遍路の特徴だと思います」
島四国が発足したと記録に残っています。
四国霊場と違って非常に狭い地域に88か所があるので
歩き遍路でも5泊とか6泊で88か所をまわりきることができるんですね。
なので、島外からも毎年同じ団体、同じメンバーで小豆島霊場をまわるという風習ができました。
お遍路さんと、住職やお寺の人たちとの距離が近いのも四国遍路とは違うところで、
『おじゅっさん、また今年も来たよ』
『今年も元気でお参りしてくれてありがとうね』と
お互いに声をかけて再会を喜ぶというのも小豆島遍路の特徴だと思います」
観音寺の境内からも海がながめられます。
「小豆島の霊場は、海辺の札所もあれば岩場にへばりついたような札所もあります。
歩き遍路をしていても、非常に変化に富んでいて飽きることがありません。
この機会にみなさん小豆島でお遍路をなさって、
心の洗濯をしてもらえたらと思います」
歩き遍路をしていても、非常に変化に富んでいて飽きることがありません。
この機会にみなさん小豆島でお遍路をなさって、
心の洗濯をしてもらえたらと思います」
島開きでは、各お寺のお坊さんが同じ紫の衣を来てずらりと並んだ姿が圧巻。
紫色の衣(ころも)と言いましたが、じつは正式には衣というのは、
紫色の衣(ころも)と言いましたが、じつは正式には衣というのは、
紫の着物の上に、肩から斜めに下げるようにして着ているものを指すそうです。
こういう、黄色いものをよく目にしますよね。
この衣は、かつてお釈迦様のお弟子さんたちが各家庭を回ってハギレをもらい、
それを縫い合わせて衣を作っていたことから、
今でも縦横に縫い目が入っています。
この衣は、かつてお釈迦様のお弟子さんたちが各家庭を回ってハギレをもらい、
それを縫い合わせて衣を作っていたことから、
今でも縦横に縫い目が入っています。
これも衣です。
「衣にはいろんな形のものがありますが、どんな形でもこの縦横の縫い目が入っているんですよ」と白石住職が教えてくれました。
ちなみにもっとも簡略化された衣は、お遍路さんが身につける「輪袈裟(わげさ)」です。
お遍路さんもお坊さんと同じ衣を身につけて、修業をしているんですね。
お遍路さんもお坊さんと同じ衣を身につけて、修業をしているんですね。
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