今日の「瀬戸内しまラジ!」放送は
先週に引き続き井上誠耕園 農園管理部の井上健也さんが出演。
先週に引き続き井上誠耕園 農園管理部の井上健也さんが出演。
スペインの提携農家で作られる緑果オリーブオイルについてお話しいただいています。
緑のパッケージでおなじみ、井上誠耕園の数あるオイルのなかでもとくに人気の
エキストラヴァージン緑果オリーブオイル
エキストラヴァージン緑果オリーブオイル
こちらは、井上誠耕園が提携するスペインのオリーブ農家、ルケさんの農園から仕入れているオリーブオイルです。
「3代目園主が、緑果オリーブオイルの魅力をより多くの人に伝えたいという思いでヨーロッパのオリーブ農家を訪ね歩いて
ようやく思いを共有し一緒に生産していただけるパートナーとして出会ったのがルケさんでした。
私自身もそうですが、毎年ルケさんの農園を訪ねてオリーブの状況を見極め、
一緒に収穫・搾油をしてできたオイルをテイスティングし、確かなものだけを仕入れて
最終的に自分たちで瓶詰めをしてお客様にお届けしています」
スペイン産緑果オリーブオイルも、
小豆島産と同じ方法で搾っています。
それは、コールドプレス製法とよばれるもの。
小豆島産と同じ方法で搾っています。
それは、コールドプレス製法とよばれるもの。
「ただ搾るだけ、されど搾るだけ。
果実をいかによい状態で素早くオイルにできるかが品質に関わってきます。
オリーブオイルを搾る工程で、オリーブの果実を砕いて練る工程があるんですが
その際にどうしても果実や砕いた種などがこすれて摩擦で温度が上昇するんです。
多少の上昇は、とれるオイルの量が増えたり、あるいは香りが引き立つなどいい面もありますが
上がりすぎるとオイルの品質が劣化してしまうんです。
ですので、香りも十分引き立たせつつオイルの量も確保し、かつ品質も確保できる
一定の温度帯を守って、逐一チェックしながら搾油を行っています」
そんなスペイン産の緑果オリーブオイル、今年の出来はいかがでしょう?
「昨年に引き続きスペインは今年も大干ばつで、雨がまったく降らず非常に乾燥している状況でした。
花が咲く5月頃も酷暑が続き、花が焼けてしまって受粉できず、木についた実の数自体が非常に少ないんです。
さらに、スペインのような大産地では機械で木をゆすって実を落として収穫するんですが、
この木をゆすることが木にとって負担がかかる行為で、
しかも今年の記録的な乾燥のせいで果樹自体のしなやかさが失われていて
ゆすることで木が折れてしまうほどだったんです」
井上さん自身、スペインの農場を訪れて
かつて見たことがないほど実が少ないことに驚いたと言います。
「とはいえ、楽しみにお待ちいただいているお客様のために、
今年もエキストラヴァージン緑果オリーブオイル、ご用意させていただきました。
ただ、やはり乾燥による影響などにより収穫の時期を遅らせ、量も例年より減らして収穫することとさせていただきました。
緑果オリーブオイルにとって重要な色と味については妥協できない、
一方で果樹への負担を極力抑えて木を守りたい、
その思いを両立させるためにやむを得ず量を減らすことになりました」
こうして搾ったオリーブオイルは空輸便で小豆島に送られ、
12月初旬頃から私たちの手に届くようになる予定です。
12月初旬頃から私たちの手に届くようになる予定です。
「私自身、今年のスペインのオリーブの状況を見て
あらためて農作物の価値、ありがたみを感じました。
これまで当たり前のようにオリーブがあったスペインの大産地で、今年本当にオリーブがないという状況を目の当たりにすると
やはり農作物っていうのは自然とのコラボレーションだなと思いました。
人知の及ばないところがあるからこそ、出来上がったものを私たちは大切にしていきたいと思います」
あらためて農作物の価値、ありがたみを感じました。
これまで当たり前のようにオリーブがあったスペインの大産地で、今年本当にオリーブがないという状況を目の当たりにすると
やはり農作物っていうのは自然とのコラボレーションだなと思いました。
人知の及ばないところがあるからこそ、出来上がったものを私たちは大切にしていきたいと思います」
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