MOCA HISHIO ANNEXで企画展開催中／PURPLE×LILLY

昨日からMOCA HISHIO ANNEXで始まった企画展を見に行ってきました。

PURPLE×LILLY
期間：11月16日（木）〜19日（日）、23日（木祝）〜26日（日）
時間：10時〜17時
場所：醤の郷現代美術館 MOCA HISHIO ANNEX
（小豆島町馬木内浜822-2）
￥：500円（15歳以下は無料）
問合せ：080-6725-9494（醤の郷現代美術館）

室内に入って目に飛び込んでくるのはピンクや青、黄色、緑といった色、色、色。
エネルギーに満ちたカラフルな空間は思わず笑顔になってしまうようなにぎやかさです。

このカラフルなイラストを手がけたアーティストは、PURPLE×LILLY。
姉妹によるユニットです。

2015年8月、飲酒運転の暴走車にはねられ23歳という若さで生涯を閉じた濱口望さん。
学生として美大に通いながら、アーティスト“NON PURPLE”として数々の作品を制作していました。

望さんが生前に描いていたたくさんのドローイングやスケッチなどを、
鮮やかにカラーリングして作品として仕上げたのが、望さんの妹でグラフィックデザイナーのLILLYさん（小百合さん）。
今回の企画展では、姉妹がコラボして“PURPLE×LILLY”として制作した作品が多数展示されています。

人物やいきもの、風景などさまざまなドローイングがLILLYさんの手によって
色鮮やかな作品に仕上げられています。

望さんの死から7年を経てやっと姉の死と向き合うことができたという小百合さん。

今回の企画展中、
明日18日（土）と25日（土）の13時から、
「姉が天国のアーティストになるまで」と題してトークイベントも開催されます。

家族が望さんの死とどう向き合ってきたのか、そして
コラボ作品の制作を通して小百合さんがどんなことを感じたのか。
きっと、今を大切に生きるためのヒントがたくさん詰まったトークイベントになると思います。
興味のある方はぜひお立ち寄りください。

PURPLE×LILLYとしての作品だけでなく、今回は望さんが中高生の頃に作った作品も数多く展示されています。
さまざまなテーマを独自の目線で切り取り、NON PURPLE風味ともいえるオリジナルのスパイスを効かせたような作品たち。
ちょっとユニークでくすっと笑えて、でもじわりと幸せがこみあげる、そんな感覚になりました。

こちらもNON PURPLEさんの作品、
「キスマークドレスプロジェクト」

まっしろのワンピースをキスマークでいっぱいにすれば、みんなの愛でいっぱいのドレスになる！というものです。

生前は、実際に本人がワンピースを着た状態で、ペンでキスマークを描いてもらっていたそう。
今回は会場内に置かれたワンピースに、参加者が自由にキスマークを書き込めるようになっているので
ぜひ来場の際にはあなたの愛をひとつ残していってくださいね。

会期中はご両親が在廊されています。

ご両親は、望さんが亡くなったあと
Good Manners Drinking／素敵な飲み方してますか？
という活動を始めました。

Good Manners Drinkingの頭文字をとってGMDプロジェクトと呼ばれるこの活動は、
単に「飲酒運転を撲滅しよう！」と叫ぶのではなく
お酒を飲むときは楽しく飲んで、でも飲んだらぜったいハンドルは握らないでねと呼び掛けています。

「望は、自分の描く絵でみんながハッピーになればと願っていましたから、
私たちも飲むときは楽しく飲もうねと言えたらいいなと思って」とご両親。

ご家族のこれまでの8年間を思うと胸がいっぱいになります。

望さんと小百合さん、そしてご両親も、
ご家族みんなで作り上げたこの作品展。

開催期間は残り7日間です。
ぜひ一度お立ち寄りください。

PURPLE×LILLY
期間：11月16日（木）〜19日（日）、23日（木祝）〜26日（日）
時間：10時〜17時
場所：醤の郷現代美術館 MOCA HISHIO ANNEX
（小豆島町馬木内浜822-2）
￥：500円（15歳以下は無料）
問合せ：080-6725-9494（醤の郷現代美術館）

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