ちらほらとコスモスが咲き始めた二十四の瞳映画村。
今年は台風の影響がほとんどなかったので、
例年よりたくさん花が咲くのでは、と期待が高まります。
今年は台風の影響がほとんどなかったので、
例年よりたくさん花が咲くのでは、と期待が高まります。
そんな映画村を訪れたときは、
ギャラリーKUROgOの展示とあわせて
壺井栄文学館ものぞいてみてください。
小説『二十四の瞳』の原稿やさまざまな初版本、
壺井栄の愛用品などたくさんの資料が展示されています。
そんな壺井栄文学館でいま開催されているのが
企画展「山口大二コレクション」です。
企画展「山口大二コレクション」です。
山口大二コレクション
期間:10月7日〜2024年5月12日(日)
¥:無料(二十四の瞳映画村入送料が別途必要)
小豆島出身で、壺井栄と親交のあった山口大二氏が収集した
壺井栄に関するさまざまな資料が、
ご子息の山口一夫氏により2021年秋に小豆島町へ寄贈されました。
その後、資料は小豆島町立図書館と壺井栄文学館で分けて整理・所蔵され、
今回はその資料のうち壺井栄直筆原稿と署名入り初版本を展示しています。
『二十四の瞳』の署名入り初版本
壺井栄が山口氏に「自分の出した本でありながら、手許には一冊もない本があるんですよ。すみませんがね、お願いだから揃えておいてください」と言った、というエピソードも残っています。
それだけ山口氏と親交が深く、信頼していたということなのでしょう。
宛名は、山口大二氏だけでなくその奥さまの千枝子さんや、
子ども向けの本はお子さんに宛てて送られたものもあります。
子ども向けの本はお子さんに宛てて送られたものもあります。
『右文覚え書』は、孤児となった「右文(みぎふみ)」を壺井夫妻が引き取って育てた実話に基づいて書かれたもの。
その直筆原稿は昭和26年に装丁されており、
表布には右文の産着が使われています。
山口氏が資料収集するきっかけについて、館内に掲示されていたので紹介します。
「栄さんの書くところの随筆や小説に殊のほか興味をもち、本を集め、栄さんに関する記事ならば一切を収集し始めた動機は、小豆島を扱った内容、同郷なるが故からではなくて、それを書いた栄さんご自身の人柄にすっかり魅せられたからであった。」
「栄さんの書くところの随筆や小説に殊のほか興味をもち、本を集め、栄さんに関する記事ならば一切を収集し始めた動機は、小豆島を扱った内容、同郷なるが故からではなくて、それを書いた栄さんご自身の人柄にすっかり魅せられたからであった。」
山口氏に宛てたたくさんの署名入り書籍や、推敲の跡が残る直筆原稿。
展示されたさまざまな資料を、このときどんなやりとりが交わされ、
栄がどんな思いで筆を走らせたかを想像しながら見るとおもしろいですよ。
栄がどんな思いで筆を走らせたかを想像しながら見るとおもしろいですよ。
≪関連記事≫