生のそうめんを編んで、のれんのようにお仏壇の前にかけて
ご先祖様をお迎えするおいなわそうめん。
ご先祖様をお迎えするおいなわそうめん。
小豆島町安田の川崎さんのお宅で、今年もその様子を見せていただきました。
ご近所のなかぶ庵さんが、おいなわそうめん用に
やわらかく長く延ばした麺を持って来てくれます。
やわらかく長く延ばした麺を持って来てくれます。
ここからは時間との戦い!
竹の棒に麺をかけたら、鴨居に吊るした縄に棒を引っかけて、
みんなで一気に編んでいきます。
みんなで一気に編んでいきます。
リードするのは、大阪から帰省中の愛見さん。
それを見ながら、
愛見さんのお母さんとお姉さん、お姉さんの長女も一緒に
3世代で編んでいきます。
愛見さんのお母さんとお姉さん、お姉さんの長女も一緒に
3世代で編んでいきます。
おいなわそうめんについては、いつどこで始まったかなど詳しいことは
記録に残っておらず、正確なところはわかりません。
記録に残っておらず、正確なところはわかりません。
戦前には多くの家庭で行われていた風習だったそうですが、
その後途絶え、
愛見さんの祖母の川崎綾子さんが、平成9年に知人から習い、
その当時は一緒に習った近所の家でも作られていたそうですが、
今では知る限り川崎家だけでその風習が続いているそうです。
独特な編み方ですが、これも家庭によって、あるいは編む人によって微妙に違いがあったとか。
川崎家のおいなわそうめんは、
最初は綾子さんが近所の方と一緒に作り、
その後は埼玉に住む娘さんや、今回中心になって作った孫の愛見さんらが手伝うようになり、
今は愛見さんのお子さん、綾子さんのひ孫の代まで受け継がれています。
愛見さんとお姉さんの子どもたちも、おいなわそうめん作り。
子どものおいなわそうめんはシンプルな編み方で。
出来上がったら、お仏壇にかけてみんなで手を合わせます。
これで川崎家の夏の一大イベントも無事終了。
入院中の綾子さんも、ほっとひと安心しているでしょう。
そうめんが到着してから編み終わるまでの約30分、
部屋の窓は締め切ってエアコンもオフにして作業します。
それは、そうめんが乾燥すると硬くなって折れてしまうから。
部屋の窓は締め切ってエアコンもオフにして作業します。
それは、そうめんが乾燥すると硬くなって折れてしまうから。
締めきっていても、時間がたつと乾燥してくるので
途中霧吹きで水をかけながら編んだりするのですが
今年は手際がよかったのとそうめんの水分が多かったようで、
ほとんど折れることなくスムーズに編むことができました。
そしてこちらも恒例、取材にお邪魔したメディアへのそうめんのお接待。
灼熱のなかおいなわそうめんの完成を見届けた後に、
涼しい部屋でいただく冷たいそうめん。
格別でした💕
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