天狗岩丁場はこの石碑が目印です
きょうの「瀬戸内しまラジ!」放送では
小豆島町商工観光課 学術専門員の川宿田好見さんにご出演いただき
日本遺産に認定された石の物語や
小豆島でのかつての採石の様子がわかる天狗岩丁場についてお話しいただいています
天狗岩丁場にてインタビュー
「ここは大坂城石垣石切丁場跡の一つである、天狗岩丁場(てんぐいわちょうば)です
石丁場というのはいわゆる採石場のこと
江戸時代の採石場が石丁場と呼ばれています
約400年前にここ小豆島から運び出された巨石が
大坂城の石垣に使われたという歴史があります」
高さ17.3m、幅7.8m、奥行12.3mもある大天狗岩
そんな小豆島の石の物語は2019年に日本遺産に認定されました
岡山県笠岡市、香川県丸亀市、土庄町、小豆島町の4自治体からなっており
備讃瀬戸地域の石の歴史や文化が「石の島」の物語で日本遺産に認定されています
そのタイトルは
知ってる!? 悠久の時が流れる石の島
〜海を越え、日本の礎を築いた せとうち備讃諸島〜
矢穴を掘って割ろうとした状態のまま残っている巨石、小天狗岩ステージ
「昔から小豆島の人々は石と関わりながら生きてきました
丁場に残された石には、400年前の石工(いしく)さんが石をどのように割っていたのかがわかる痕跡が残っています」
「石をよく見てみると、歯型のような割れ目が見えるものがあります
それを矢穴といいいます
石を割るときにはまず穴を開けてそこに矢という鉄の道具を入れて割っていきます
その穴を開けた痕跡がいたるところに残っています」
それを矢穴といいいます
石を割るときにはまず穴を開けてそこに矢という鉄の道具を入れて割っていきます
その穴を開けた痕跡がいたるところに残っています」
「また、石の表面に刻印と呼ばれるマークが掘られたものもあります
ここ岩谷(いわがたに)地区で採石をしていたのは福岡藩黒田家なのですが
その黒田家のマークや、ほかにも作業工程のなかで必要なマークなどいろいろあります
そしてその刻印は、ここ石丁場の石でも、実際に大坂城に積み上げられた石のなかにも見ることができるんですよ」
ここ岩谷(いわがたに)地区で採石をしていたのは福岡藩黒田家なのですが
その黒田家のマークや、ほかにも作業工程のなかで必要なマークなどいろいろあります
そしてその刻印は、ここ石丁場の石でも、実際に大坂城に積み上げられた石のなかにも見ることができるんですよ」
丸のなかに四角の刻印
天狗岩丁場はこの3月に遊歩道が整備され
擬木の階段や手すりも新しく付け替えられました
擬木の階段や手すりも新しく付け替えられました
とても歩きやすく視界もよくなった遊歩道
ただ、雨が降ると地面や岩の上もすべりやすくなります
ただ、雨が降ると地面や岩の上もすべりやすくなります
また、頭上に岩がせり出した場所もあるので
神秘的な巨石に見とれすぎないよう
足元や頭上に注意して散策してくださいね
国指定史跡 大坂城石垣石切丁場跡
天狗岩丁場
小豆島町岩谷
※バス停「天狗岩」からすぐ
天狗岩丁場
小豆島町岩谷
※バス停「天狗岩」からすぐ
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