2022年の夏詣の様子(写真提供:小豆島夏詣運営委員会)
昨年の夏に行われた夏詣(なつもうで)で、会場となった神社に華を添えていたのが
子どもたちが作ったあんどん
小豆島あんどんまつり
〜SDGsのヒカリでミライをともそう〜
と題して、小豆島町と土庄町の小学生たちが手作りしたあんどんが
夏詣会期中の神社の境内に飾られました。
2022年の夏詣の様子(写真提供:小豆島夏詣運営委員会)
このイベントは小豆島町の青年団が中心となって企画したもの。
何か子どもを主役にした行事ができないかということで、
2021年から行っていた夏詣に合わせて
そこで飾るあんどんを作ろうという話になりました。
あんどんを作っている様子(写真提供:小豆島夏詣運営委員会)
あんどんの本体は小豆島と豊島に住む小学生が紙パックを使って手作り。
あんどんを吊るすヒモは青年団が夜な夜な手作業で付けていったそうです。
(写真提供:小豆島夏詣運営委員会)
側面には子どもたちが小豆島をイメージしたイラストなどが描かれていて
お祭りでは子どもたちは自分の描いたあんどんがどこにあるか
目を輝かせながら探していたそうです。
お祭りでは子どもたちは自分の描いたあんどんがどこにあるか
目を輝かせながら探していたそうです。
「その様子を写した写真が、昨年11月に行われた第70回全国青年大会で優秀賞に輝きました!」
と話すのは、小豆島町青年団の石井寿弥団長。
と話すのは、小豆島町青年団の石井寿弥団長。
実は日本全国の青年団の活動を発表する全国大会が毎年11月に行われています。
その大会には[文化の部]と[体育の部]があって
[文化の部]の写真展という枠にあんどんまつりの写真を応募したところ
優秀賞に選ばれたそうです。
さらにすごいのが、今年2月に行われた全国地域青年「実践大賞」でも
このあんどんまつりは最優秀賞にあたる「実践大賞」を受賞しました!
2022年の夏詣の様子(写真提供:小豆島夏詣運営委員会)
「あんどんまつりは、はじめての取り組みだったので試行錯誤の連続。
青年団だけでなく土庄町の団体や馬木ひしお会、商工会などたくさんの人たちに協力してもらって何とか実現しました。
これを自分たちのなかの達成感だけで終わらせたくないという思いから
何か形に残ればと全国青年大会に写真を応募したら優秀賞をいただいて。
さらに実践大賞までいただけて、僕自身驚いています」
写真展では文章での説明はなくシンプルに写真だけを評価。
逆に実践大賞では取り組みを文章で紹介し、その内容も評価されたということです。
青年団OBの横山さんによると、小豆島町は元々青年団の活動がとても盛んな地域だったとのこと。
「今回実践大賞をいただけたのは、青年団単体での活動ではなく
子どもたちをはじめ地域を巻き込んで行動を起こしたことが評価されたんだと思います。
青年大会も僕の頃は文化の部しかなくてね。
演劇とか合唱とか、みんなほかに仕事をやってるから、それが終わって夜中まで練習したりしていました。
演劇なんかは公民館単位でやってたから、まず内海地区の予選があって
それから郡の予選、県の予選と進んでやっと全国大会に出られる。
会社の上司も、全国大会に出るから仕事を休みたいというと
『おう、休め休め!』と喜んで休みをくれるような時代でしたね」
(写真提供:小豆島夏詣運営委員会)
みんな本業がありつつ、地域振興のためにと活動を続けている各地の青年団。
昔とは状況が変わった部分もあると思いますが
今後も活発な活動を続けてほしいものです。
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