2023年01月28日

小豆島のひじきを使ったそうめんができました

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年末、池田漁協さんにお邪魔すると
「新商品ができてるよ!」とのこと。

2022年11月発売、小豆島でとれたひじきを使った
小豆島 手延べひじき麺
おぉ〜、確かに、全体的に黒っぽくてひじきと言われればひじきっぽい。

漁協の方によると、「これは見本用に中身が見える袋に入れてもらっていますが、
実際の商品は右側の銀色の方、アルミ包装です。
光に当たると、色がとんでしまうんですよ」とのこと。

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このそうめんを作っているのが、小豆島町馬木の石井製麺所
ということで、お話を聞きに行ってきました。

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3代目の石井義人さん
家族経営の小さな製麺所で、いろんな新しい商品づくりに取り組んでいます。

「うちはもう、創業50年以上になりますが、ずっと個人のお客様向けの通販が中心なんです。
営業活動らしいこともほとんどできていなくて、
お中元やお歳暮などの時期に毎年買ってくださっている顧客の方へご案内するくらい。
でも、そういう長いお付き合いのお客様は大切にしつつ、
新しいお客様へ新しい麺を提案していかなきゃいけない、ということで
数年前から新しい麺作りに取り組んでいます
キーワードは、夏だけじゃなく冬も楽しめる麺、そして健康にいい麺です


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そうして最初にできたのが、1株食べれば1日寿命が延びるといわれる沖縄原産の野菜、長命草を練り込んだそうめん。
その後、黒ごま麺きくらげ麺と続き、昨年秋にひじき麺を作りました。

「漁協さんでも、小豆島でひじきが採れるとわかったのは最近だそうですね。
それで、採れるのはいいとして、小豆島ではひじきの芽の部分は食べるけど、茎の部分を食べる習慣がないんだそうです。
それで、その茎をどうしようかということで、乾燥して粉末にしたものをそうめんにしてみようということになったんです」


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この日は製麺作業はしていませんでしたが、工場を見せてもらいました。
「ここにある機械も手を入れてメンテナンスをしながら、50年使っています」

長命草もそうだったようですが、そうめんにひじきの粉を混ぜると
手延べ作業の際にうまく延びず、途中で切れてしまうそう。
生地を細く伸ばしていく手延べ麺ではなく、平たく延ばしたものを切る製法なら
そうした問題もないんですが、あくまで手延べにこだわる石井さんは試行錯誤を重ねて
麺が切れない製法を見つけ出しました。

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パッと見、そばのようにも見えるひじき麺。
ちょっと太めの麺で、食べ応えもあります。


「麺を作る工程のなかで、ある程度まで伸ばした麺を寝びつ(ねびつ)という箱に入れて熟成させる工程があります。
通常の麺は、その寝びつから出してすぐ最終的な長さまで伸ばすんですが、
ひじき麺はそれを一気に伸ばそうとすると切れてしまいます。
なので、切れる手前まで伸ばしたら、今度は大きいサイズの寝びつに入れてもう一度寝かす
この工程を追加することで、通常のそうめんと同じくらいの長さ・太さの麺が作れるんです」


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通常のサイズの寝びつ

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特注の大きい寝びつ


大きい寝びつは、大工さんにお願いして特注したもの。
手間も時間も通常のそうめん作り以上にかけられて出来上がったひじき麺は
手延べならではの弾力とツルツルした食感が楽しめます。

「今の時期はぜひ温かいにゅうめんで召し上がってほしいですね。
和風の汁物だけでなく、中華や洋風、エスニックなど
どんな味付けにも合うのがそうめんの魅力です。
ぜひいろいろ試してみてください」

来週、2月5日はにゅうめんの日
小豆島手延べひじき麺は、池田漁協
および石井製麺所のサイトで購入できるので
この機会に試してみてはいかがでしょうか。


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美肌のために加湿器は欠かせニャイの


石井製麺所さんでは、ご自宅のリビングが事務所を兼ねています。
その事務所で出迎えてくれるのが、黒猫のゆきちゃん(オス・4歳)
猫とは思えないほど人懐っこく、お客さんが来たら玄関までお出迎え&お帰りの際はお見送り
とってもかわいいおもてなしに癒されたひとときでした。


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posted by しまラジ! at 07:00| 香川 ☁ | TrackBack(0) | ○お土産・贈り物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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