昨年12月16日、
小豆島町文化財保存活用地域計画が文化庁の認定を受けました。
小豆島町文化財保存活用地域計画が文化庁の認定を受けました。
今日の「瀬戸内しまラジ!」放送では
小豆島町生涯学習課 真砂祐樹さんにご出演いただき
今回の計画の詳細についてお話しいただいています。
まず、文化財保存活用地域計画とは?
「平成31年4月に施行された文化財保護法で新しくできたものです。
従来の文化財保護は、一つひとつの建造物や自然といった文化財それぞれを保護し大切にしようという、いわば『点』での文化財保護を図ってきましたが、
今後は点ではなく『面』で、周辺環境や守ってきた人々も含めて、文化財の保存と活用を進めていこうという趣旨で作られました。
すでに指定を受けた文化財だけでなく未指定のものや周辺環境もあわせて、確実に後世に伝えていくために、その文化財を活かしたまちづくりをするなど、保護だけじゃなく活用もしていこうという視点が加わっています。
地域総がかりで、地域の宝物を大切に保存活用していく体制を作ろうという計画ですね」
ここでキーワードになるのが「地域の宝物」。
今回、この計画を作るにあたり、真砂さんは「あなたが守っていきたい地域の宝物は何ですか」と、各地域で聞き取りを行ったそうです。
「とくに文化財などの縛りは設けずに『地域の宝物』とだけ聞いたら、僕のような文化財担当の視点では見えないものもたくさん出てきました。
たとえば、ここから見る景色がいいんだとか、地域の伝統食や行事、マラソン大会や地域の運動会、それに見守り活動まで。
これらは文化財保護という面からカバーできるものではありません。
ですが、これを大切にして守っていきたいと思っている人がいるのは事実。
みんなが大切に思っているんだということを共有して、みんなで大切に守って続けていくことが大切だと思います」
小豆島町にはすでに多くの指定・登録文化財がありますが
もちろんそれだけじゃない魅力がたくさんあります。
もちろんそれだけじゃない魅力がたくさんあります。
そうしたものを細部まで調査してまとめて、それを生かしたまちづくりを推進していくための計画が、
今回の小豆島町文化財保護活用地域計画なんです。
役場に入って文化財を担当し10年以上となる真砂さんがまとめた今回の計画は
小豆島町のホームページから見ることができます。
小豆島町のホームページから見ることができます。
「時間をかけて地域に足を運び、調査を重ねた集大成としてまとめた計画です。
僕も小豆島町出身ですが、やはり改めていろんな地域にいろんなものがあると再認識しました。
いろんな方に協力いただきながら、可能な限り小豆島町の魅力を文章で表現したつもりです。
小豆島に興味のある方、小豆島に旅行される方も、一度読んでいただければ、小豆島町への理解をより深めていただけると思います」
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