2022年 小豆島産緑果
90g 3265円
今日と来週13日の「瀬戸内しまラジ!」放送は、井上誠耕園の今年の緑果オリーブオイルについてご紹介
井上誠耕園といえば、小豆島産だけでなくスペイン産のオイルもありますよね。
今日は小豆島産の緑果オイル、来週はスペイン産の緑果オイルについてご紹介します
小豆島産緑果についてお話いただくのは、井上誠耕園 搾油責任者の大坪康祐さん。
「小豆島の農園で育ったオリーブの実を、まだ完全に熟してない、若い緑色の果実だけを収穫して搾った“緑果(りょっか)オイル”が今年もできました。11月15日から店頭やネットショップで販売しています」
この日取材をした場所は、池田の町を見下ろす斜面に広がるオリーブ畑のなかにある農園管理棟。井上誠耕園の園地を見渡す場所に立っていて、全園地で収穫されたオリーブがここに集められて選果作業が行われます。
「緑果オイルの特徴といえば、まずはさわやかな香り。これはもう、この青い果実からしかとれない、何とも言えないすばらしい香りですね。
食べると、のどの奥でピリッとした辛みがあったり少し苦味を感じたりする、ちょっとパンチがあるのも特徴です。こうした辛みや苦味はオリーブポリフェノールがたくさん含まれている証拠ですね」
そのさわやかな香りやフレッシュさを味わうには、まずはやっぱりシンプルにパンに付けたりサラダにかけたりして味わうのがおすすめです。
「オリーブは農産物なので、気候や栽培方法によって毎年味が微妙に変わります。
そういう意味で今年は井上誠耕園としても農園ではいろんな取り組みをした年で、春にはオリーブの木を大きく剪定しました。
より質のいい実を収穫するためですが、枝を大きく落としたので付く実の量は例年に比べてかなり少なくなっています。
また、今年はここ10数年でいちばんというくらい雨の少なく、水の管理に苦労した年でした。
そういう、実の数を減らして質を上げようとしたことと、雨が少なかったこともあって、今年のオイルの味としてはコクのある味になったと思います」
当然のことですが、実を収穫してオイルを搾るまでは、土作りや木の健康管理などさまざまな努力があります。
だからこそ「こうして無事収穫の時期を迎えられたことはうれしい」と大坪さんは言います。
農園管理棟からは池田の町と海を一望できます
「井上誠耕園としては、まず何よりも良質なオリーブを作ること、そしてその実から良質なオイルを搾ることを大切にしています。
収穫のときは一粒一粒手で摘み、人の目で小さなキズなどがある実をはじく『選果』という作業をし、鮮度が落ちないうちに素早くオイルを搾る。
そうやって、とことん品質にこだわったオイルを作っているんです」
熱い思いがこもっているんですね〜
緑果オイルにこめられているのは、それだけではありません。“実の量”も、たくさん入ってるんですよ
「緑果オイルは青い若い実を搾りますが、普通に完熟した赤黒い実を搾ったときと比べて、オイルの量は半分ほどしかとれないんです。
だから、緑果オイルと完熟オイルだと、同じ量のオイルでもそこに使われている実の量は緑果の方が倍ほど入っていることになります。
それだけ希少価値の高いオイルなんです」
ひぇ〜
倍ですって!
農家としては、もちろんオイルがたくさんとれるほうがいいに決まっていますが、それでもあえて緑果オイルを作るということは、緑果にしかない香りや味を多くの人に味わってもらいたいと考えているからなんですね。
緑果オイルは光を遮るため黒いビンに入っています。
オリーブオイルの敵は、光と空気と温度。
品質保持のため冷暗所に保存し(冷蔵庫はNG)、封を開けたら鮮度が落ちないうちにできるだけ早く味わってください。
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