(提供:寒霞渓ロープウェイ)
今まさに紅葉の見頃を迎えている寒霞渓
今日の「瀬戸内しまラジ!」放送では
寒霞渓ロープウェイの三浦崇寛さんにご登場いただき
ロープウェイの歴史や寒霞渓の見どころについてご紹介いただいています
「寒霞渓ロープウェイは昭和38年に運行開始し
来年で60周年を迎えます。
安全を第一に営業を続け、これまで無事故で運行しています。
今から60年も前に、よくこんな険しい場所にロープウェイを作ったなと感心しますよね」
こううん駅には、ロープウェイの動く仕組みがわかる図が展示されています
空中に張ったワイヤーに客車を吊り下げ、
山頂にある動力源(モーター)を動かすことで上げ下げしているんですね。
それでは三浦さんと一緒にロープウェイに乗ってみましょう〜
客車内でインタビュー
「ロープウェイは、300m以上の高低差を約5分で上がっていきます。
上がり始めてしばらくすると、左手にひよこ岩が見えてきます。
その名の通り、ひよこのような形に見えるでしょう。
落ちそうで落ちない、不思議な岩ですね」
「ロープウェイに乗っていると何本かの支柱が見えると思います。
第3支柱がちょうど中間地点です。
ここで登りのロープと下りの客車がすれ違います。
よくお客さん同士で手を振りあっていますよ」
「第3支柱を過ぎたあたりから、下を見るとなかなかの高さを感じます。だいたい70mくらいでしょうか。
ここから山頂駅まで続く谷を蛇ヶ谷(じゃがたに)と言います。
両脇を見ると、奇岩が連なる寒霞渓らしい表情が見えますね。
手が届きそうなほど近くに見ることができます」
ロープウェイ車窓からの景色(提供:寒霞渓ロープウェイ)
この辺りは、火山角礫岩(かざんかくれきがん)という岩石でできた地層。
この角礫岩に、ツタやイワマツが張り付くように生えています。
(提供:寒霞渓ロープウェイ)
「小豆島のほぼ中央にある寒霞渓。
西は標高777mの四方指(しほうざし)、東は標高810mの星ヶ城山(ほしがじょうさん)に挟まれた渓谷です。
地質学者によると、かつてはその東西の山よりも高く、標高1000m以上あったのではないか、その山が、山体崩壊をして渓谷になったのではないか、という話です。
約1300万年前、人類が生まれるはるか前の話ですね」
第1展望台(提供:寒霞渓ロープウェイ)
今まさに紅葉シーズンを迎えている寒霞渓。
ロープウェイは、8時〜17時、12分間隔で運行しています。(混雑時は臨時便運行)
コロナ前は、紅葉シーズンはロープウェイに乗るのに2時間待ちということも。
「土日は混雑が予想されるので、できるだけ平日に来ていただくのがおすすめです。
土日でも朝いちばんの便はそれほど混雑していないことが多いです。
各港からバスで草壁港まで行けば、そこからこううん駅までバスが出ていて、約15分でこううん駅に到着します。
海からたった15分で紅葉の名所に行けるのも
コンパクトで海と山が近い小豆島、寒霞渓ならではですね」
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