TOP100選出をPRするため作られたのぼり。島内の港や観光施設に設置されています
今年、小豆島町が
世界の持続可能な観光地TOP100選に
選出されました
世界の持続可能な観光地TOP100選に
選出されました
しかも昨年に引き続き、年連続
今日の「瀬戸内しまラジ!」放送では
小豆島町商工観光課 観光係の塩田琴未さんにご出演いただき
持続可能な観光や、TOP100選出のストーリーについて
お話いただいています。
小豆島町商工観光課 観光係の塩田琴未さんにご出演いただき
持続可能な観光や、TOP100選出のストーリーについて
お話いただいています。
まず、このTOP100選ってなんなの?というところから教えてください
「オランダにあるグリーンデスティネーションズという国際認証機関が
毎年認定しているのがこの「TOP100選」です。
持続可能な観光にかかわる国際基準というのが定められているんですが、その基準を取り入れつつ、
世界の持続可能な地域づくりに取り組む地域を選出しているものです。
日本でも2年連続選出された地域は数例しかないんですよ」
毎年認定しているのがこの「TOP100選」です。
持続可能な観光にかかわる国際基準というのが定められているんですが、その基準を取り入れつつ、
世界の持続可能な地域づくりに取り組む地域を選出しているものです。
日本でも2年連続選出された地域は数例しかないんですよ」
ちょっとムズカシイですけど、すごさは伝わりますね
世界のなかのTOP100、しかも2年連続ですから
ていうか、そもそも持続可能な観光って?
「持続可能な観光というのは
地域の資源である自然、文化、伝統、そこに暮らす住民を活かして旅行者を受け入れ、
地域経済を発展させながらも同時に地域の資源も守っていくことで
そこに暮らす人々の未来にも十分配慮している観光の形のことです」
地域の資源である自然、文化、伝統、そこに暮らす住民を活かして旅行者を受け入れ、
地域経済を発展させながらも同時に地域の資源も守っていくことで
そこに暮らす人々の未来にも十分配慮している観光の形のことです」
小豆島には豊かな自然、たくさんの食品産業、さまざまな伝統文化など、地域の宝といえるような資源がたくさんあります。
それらをただ消費するだけではなく、ずっと守り続けていける観光の形、仕組みを目指そうというものなんですね。
10月3日に高松の会議場で行われたメディア発表会で登壇する塩田さん
この「TOP100選」、小豆島町はどういう点が評価されて選出されたのでしょうか。
「この認証制度には2段階の審査があります。
第1段階としては、まず100項目ある持続可能な観光にかかわる国際基準があり、
そのなかでも重要とされる項目のうちの、1年目は15項目、2年目は30項目をクリアしていることが必須条件です。
たとえば、景観に配慮しているかとか、廃棄物の処理に関してどんな規制をかけているか、といった項目です。
その基準をクリアすると次は第2段階。
第2段階では、地域独自の持続可能な取り組みに関するストーリーを提出します。
そのストーリーは、小豆島町では2021年は中山千枚田の保全活動と日本三大渓谷美の寒霞渓が地域に守られてきたという話を、
2022年はオリーブを核とした地域振興の話を提出しました」
第1段階としては、まず100項目ある持続可能な観光にかかわる国際基準があり、
そのなかでも重要とされる項目のうちの、1年目は15項目、2年目は30項目をクリアしていることが必須条件です。
たとえば、景観に配慮しているかとか、廃棄物の処理に関してどんな規制をかけているか、といった項目です。
その基準をクリアすると次は第2段階。
第2段階では、地域独自の持続可能な取り組みに関するストーリーを提出します。
そのストーリーは、小豆島町では2021年は中山千枚田の保全活動と日本三大渓谷美の寒霞渓が地域に守られてきたという話を、
2022年はオリーブを核とした地域振興の話を提出しました」
日本のオリーブ栽培発祥の地である小豆島は、
栽培が始まってから実に110年以上もの間、
国内オリーブのトップランナーであり続け、
小豆島のオリーブは国内外で知名度を上げています。
栽培が始まってから実に110年以上もの間、
国内オリーブのトップランナーであり続け、
小豆島のオリーブは国内外で知名度を上げています。
おりしも今は、オリーブの収穫真っ最中のシーズン。
10月10日にはこの時期だけの旬の味覚、オリーブの新漬けが解禁となり
これからは今年搾ったばかりの小豆島産オリーブオイルが出回りはじめます。
「私もこの島で、小さい頃から当たり前にオリーブが身近にある生活を送ってきましたが
今回このストーリーを作るにあたってこれまでの115年間の歴史を調べていると
決して簡単に育て続けてこられたわけじゃないんだということがわかりました。
町はもちろん、企業の方や住民の方の努力によって今オリーブの島と呼ばれるまでになったんだなと実感しました」
100年を超えるこれまでの歴史のなかで、
高度経済成長期には外国産の輸入オリーブオイルがたくさん入ってくるようになりました。
また、小豆島の人口減少にともなって離農、農家が少なくなった時期もありました。
高度経済成長期には外国産の輸入オリーブオイルがたくさん入ってくるようになりました。
また、小豆島の人口減少にともなって離農、農家が少なくなった時期もありました。
その都度、なんとかオリーブでの観光振興、地域振興を続けていこうと
さまざまな施策がとられ、今につながってきています。
オリーブ公園の整備や、役場に設置された日本で唯一のオリーブ課などもその一つ。
「また、小豆島オリーブトップワンプロジェクトを立ち上げ、
官民一体でさまざまな事業を展開しています。
小豆島町では転入、出産、結婚など人生の節目となるタイミングで苗木をプレゼントしているほか、
学校給食にエキストラバージンオリーブオイルを使うなど
オリーブに普段から親しめるような環境づくりをしています」
また、他産地と差別化するために
高品質のオリーブオイルを生産したり、
剪定枝やオイルを搾った後の搾りかすを堆肥や牛の飼料として再活用するなどといった取り組みも進められています。
小豆島の南側の斜面には広いオリーブ畑が広がっています
「小豆島町は2年続けてTOP100選に選ばれましたが、
まだまだこれから取り組んでいかなければいけないことがたくさんあります。
それには地元の事業者さんや住民の方の力は不可欠だけど
訪れる観光客の方にも少し意識してもらえたらと思います。
たとえば、ゴミはできるだけ出さずに持ち帰ろうとか、
バスひと駅分くらい歩いてみようとか、
無理なくできることから少しずつ意識をしていってもらえたらと思います」
それには地元の事業者さんや住民の方の力は不可欠だけど
訪れる観光客の方にも少し意識してもらえたらと思います。
たとえば、ゴミはできるだけ出さずに持ち帰ろうとか、
バスひと駅分くらい歩いてみようとか、
無理なくできることから少しずつ意識をしていってもらえたらと思います」
持続可能な観光に取り組むことで、島の豊かな自然や産業、文化を守ることができ、
そのことがまた新たな観光客を呼び、魅力ある島であり続けられるんですね
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