2022年08月09日

瀬戸芸2022夏会期/小豆島の新作

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瀬戸芸の夏会期がスタートし、
連日にぎわっている小豆島

今日の「瀬戸内しまラジ!」放送では
瀬戸内国際芸術祭実行委員会 事務局
佐藤敦(あつし)さんにご出演いただき、
小豆島に夏会期から登場した新作をご紹介いただいています。


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まずは中山エリア

ワン・ウェンチー(王文志)
「ゼロ」

「王さんは初回の瀬戸芸からずっと、
中山で竹を使った作品を制作しています。
今回の『ゼロ』というタイトルは、
コロナ禍で社会が大変なこの時期、過度な破壊のなかった状態に
一度リセットして、原点に帰ろうという意味が込められています。
棚田のなかにどーんと現れる感じが圧巻で
4000本の竹を使っているんですが、
中に入ると意外と風が通って涼しくて心地いいんです。
王さんの作品は一貫して自然との調和をテーマにしているので、
中に入って作品と自然と一体となって楽しんでほしいですね」

この作品が設置されている中山地区はあまり駐車場が多くないので
指定の駐車場に車を停めて、棚田のなかをのんびりと歩いて
作品の場所まで行ってください。

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続いては草壁港エリア

シャン・ヤン(向阳)
「辿り着く向こう岸」

「作家のシャン・ヤンさんは上海の方で、
2019年にも草壁港で作品を制作されました。
今回は、30×15mの台船のうえに、高さ9mの船が乗っているという作品です。
中国で廃棄された家具や建具を集めて
文化が失われないようにという意味を込めてそれを組み合わせ
再構築しています。
外から見るだけでなく、実際に乗船して
展示されている建具なども近くで見ていただけます」

ただ、こちらの作品は海の上に浮いているので
潮の満ち引きなどによって乗れない時間帯もあるのでご注意ください。


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坂手港エリア

新建築社+SUNAKI
「小豆島ハウスプロジェクト」

「メディアとしての場づくりをテーマとする、
新建築社の『新建築ハウスプロジェクト』の一つです。
民家を改装した空間に、アート作品を展示するほか、
インスタレーションの展示、さらにはフードトラックの出店など
複合的にさまざまな企画が行われる予定になっています」

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最後に福田エリア

イ・スーキュン(李秀京)
「そこにいた」

福田地区から寒霞渓に上がっていく道沿いに展示されている作品です。

「大きな石に金箔を貼りつけた作品で
大きな純金の塊という感じです。
古来、大きい石というのは神聖なものとして信仰の対象にもなっていたけれど
近年は道路工事などで大きい石が出ると邪魔者扱いされている。
それを一度見直そうと思いの込められた作品です」

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福武ハウス
「アジア・アート・プラットフォーム協同展2022『Communal Spirits/共に在る力』」

「集落内の空き家を使ってさまざまな映像や作品を展示しています。
このなかには住民の方がワークショップで一緒に作った作品もあります。
また、福武ハウスでは葺田の森テラスというカフェもあり、
ここでは季節のジュースなども楽しむことができます」

福田のまちは採石業で栄えたエリアで
今も独特の景観が広がっています。

寒霞渓の山頂にも、青木野枝さんの作品「空の玉/寒霞渓」という作品がありますが、
この福田エリアから寒霞渓の山頂まで瀬戸芸の会期中のみ臨時バスが出ているので
ぜひ利用してください。

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瀬戸芸の夏会期は8/5〜9/4まで。

香川県も連日猛暑日が続いていますので
熱中症対策はしっかりして楽しんでくださいね。


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posted by しまラジ! at 07:00| 香川 ☁ | TrackBack(0) | ○瀬戸内国際芸術祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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