写真は2020年以前のものです
きょう、6月21日は夏至
この、夏至の日を挟んで前後20日ずつ、
合計40日ほどの間だけ見られる神秘の現象が夏至観音です
太陽が岩に当たって作る影と光の加減で、
晴れた日の午後3時過ぎから数分間だけ
岩肌に光の観音様が出現します
そんな夏至観音が見られる洞雲山(どううんざん)は
小豆島霊場八十八番札所の第1番
坂手にある第3番札所 観音寺の飛び地境内です。
観音寺の境内から見える、この山の
3つ盛り上がっているところの真ん中が洞雲山。
きょうの「瀬戸内しまラジ!」放送では
観音寺の白石行永(ぎょうえい)住職に
夏至観音と洞雲山のことについてお聞きしています。
「夏至観音のお姿は、頭に冠を戴き
手に錫杖をお持ちになっています。
足元から段々とお姿が見えはじめ、最後に頭が出現します
それから数分もすると、今度は頭の方から形が崩れはじめていきます」
手に錫杖をお持ちになっています。
足元から段々とお姿が見えはじめ、最後に頭が出現します
それから数分もすると、今度は頭の方から形が崩れはじめていきます」
洞雲山
「小豆島霊場のなかには、洞窟のなかに本尊がある札所が
いくつかありますが、洞雲山もそのひとつです。
洞窟の入口が外へ向いて大きく開いています。
元々毘沙門天を祀っていたらしいが
その本尊を納めるお堂が古くて小さいものだったそうです。
それを大正時代に洞雲山の伽藍を一挙にきれいにして、
そのときに今現在の八角洞や大師堂が造られたそうです。
先日までは礼拝堂もあったんですが、落石などでだいぶ傷んでしまったので
撤去したところです。
ですので、洞窟の前にあった礼拝堂がなくなったので
通路から正面に洞窟が見えて開放的な雰囲気になっています」
いくつかありますが、洞雲山もそのひとつです。
洞窟の入口が外へ向いて大きく開いています。
元々毘沙門天を祀っていたらしいが
その本尊を納めるお堂が古くて小さいものだったそうです。
それを大正時代に洞雲山の伽藍を一挙にきれいにして、
そのときに今現在の八角洞や大師堂が造られたそうです。
先日までは礼拝堂もあったんですが、落石などでだいぶ傷んでしまったので
撤去したところです。
ですので、洞窟の前にあった礼拝堂がなくなったので
通路から正面に洞窟が見えて開放的な雰囲気になっています」
洞雲山には、山からしみ出す水をたたえた泉もあります。
ここがすごい・・・なんというか
パワースポット感がハンパない
一瞬、自分がどこにいるかわからなくなります。
この日は観音様の出現には間に合いませんでした…!
「夏至観音のお姿が見える間、読経をするんですが
その読経のための台がだいぶ古くなっていたので
今年新しく作り直しました。
台座の木組みのところを朱に塗って、
欄干の竹も新しいものにしています」
確かに、白い岩肌に朱と青竹のコントラストがきれいですね
しかし、いかんせん直射日光も雨風も当たる屋外。
このきれいなコントラストが見られるのは今シーズンだけでしょう。
梅雨のスッキリしない天気が続きますが、
夏至観音が見られるチャンスはあと2週間ほどあります。
晴れた日の15時すぎ、タイミングが合う人は
ぜひ見に行ってみてください。
最後に住職がすごいものを見せてくれました。
洞雲山の礼拝堂を撤去した際に出てきた、棟札(むなふだ)です。
立派な!!!
大正12年5月25日の日付と
当時の住職の名、そして寄進をした檀家さんや
各地区の檀家代表の名が記されています。
歴史ある小豆島霊場。
四国霊場に比べると範囲も狭く札所と札所の距離も近いところが多いですが、
道中はアップダウンもあり、海辺のお寺や山のお寺などさまざまで
短期間にいろんな景色にふれながら巡拝できるのも魅力です。
まずは第1番札所、洞雲山から始めてみませんか。
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