今日、3月15日はオリーブの日
ということで今日の「瀬戸内しまラジ!」放送では
香川県農業試験場 小豆(しょうず)オリーブ研究所
所長の窪田健康さんにご出演いただき、
日本におけるオリーブの歴史についてお話いただいています。
ということで今日の「瀬戸内しまラジ!」放送では
香川県農業試験場 小豆(しょうず)オリーブ研究所
所長の窪田健康さんにご出演いただき、
日本におけるオリーブの歴史についてお話いただいています。
「日本にオリーブオイルがもたらされたのは、安土桃山時代。宣教師によって持ち込まれたという記録が残っています。
その後、文禄3年(1594)、“スペイン国王から秀吉に、オリーブの実を一樽献上した”という記録も残っている。
さらに1709年には、貝原益軒が編さんした『大和本草』のなかに、オリーブオイルが医薬品として紹介されているんです」
その後、文禄3年(1594)、“スペイン国王から秀吉に、オリーブの実を一樽献上した”という記録も残っている。
さらに1709年には、貝原益軒が編さんした『大和本草』のなかに、オリーブオイルが医薬品として紹介されているんです」
窪田さんはライフワークとして文献に残るオリーブの記録を収集し
日本におけるオリーブの歴史を調査しています。
「明治以降、オリーブ栽培が推奨されはじめたのは
イワシのオイル漬け(オイルサーディン)の缶詰を作るためでした。
当時海外ではオイルサーディンの需要が高くなっていて
日本でもイワシの漁獲量は年々増えていましたがほとんどが肥料となっていました。
それをオイルサーディンの缶詰作りに回せば
外貨獲得にもなるし、産業創出にもなると考えられたのです。
さらに、日持ちのする缶詰は、
陸軍や海軍の遠征にも重宝するし、遠洋漁業に出る際の食料にもなるということです。
それでオリーブオイルを作る必要が出てきたため、
鹿児島、三重、香川県小豆島の3ヵ所で試験栽培が始まったのです」
イワシのオイル漬け(オイルサーディン)の缶詰を作るためでした。
当時海外ではオイルサーディンの需要が高くなっていて
日本でもイワシの漁獲量は年々増えていましたがほとんどが肥料となっていました。
それをオイルサーディンの缶詰作りに回せば
外貨獲得にもなるし、産業創出にもなると考えられたのです。
さらに、日持ちのする缶詰は、
陸軍や海軍の遠征にも重宝するし、遠洋漁業に出る際の食料にもなるということです。
それでオリーブオイルを作る必要が出てきたため、
鹿児島、三重、香川県小豆島の3ヵ所で試験栽培が始まったのです」
小豆島オリーブ園にある、オリーブ原木
こうして3県のうち唯一栽培に成功した小豆島でしたが
戦後は輸入自由化や防虫剤の使用禁止で虫害が増えたことなどにより
栽培面積が激減した時期もあったそうです。
その後また栽培技術の研究や品質検査の徹底などにより栽培面積は増加。
国内のオリーブ生栽培をリードし続けてきました。
戦後は輸入自由化や防虫剤の使用禁止で虫害が増えたことなどにより
栽培面積が激減した時期もあったそうです。
その後また栽培技術の研究や品質検査の徹底などにより栽培面積は増加。
国内のオリーブ生栽培をリードし続けてきました。
「今では他県でもオリーブの栽培が始まり、栽培面積では香川県の全国シェアは50%を切っていますが
生産量は90%代を保っています。
これからもトップワンであり続けるためには、栽培技術の研究もさることながら
オリーブオイルの品質のよさを打ち出していく必要があると思っています」
生産量は90%代を保っています。
これからもトップワンであり続けるためには、栽培技術の研究もさることながら
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