2022年02月06日

来シーズンの実のために〜オリーブの剪定

220128_オリーブ公園 (25).JPG

9月から12月にかけて
収穫とオイル作りに大忙しだったオリーブ畑
いまの時期は剪定作業が行われています✂✂✂

220128_オリーブ公園 (12).JPG

「剪定って、伸びた枝をチョキチョキ切って整えるだけでしょ?」と思っていたワタシ。
大変失礼いたしました
この剪定作業、次のシーズンの実の付き方や出来栄えを左右する大切な作業なんです。

というわけで、オリーブ公園の農園担当、福田さんに
剪定作業の大切さを聞いてきました

220128_オリーブ公園 (9).JPG


剪定で大切なのは
木全体に光が当たるようにすること
低い位置に実がなるようにすること
樹高が高くなりすぎないようにすること
だそう

枝が多すぎると葉が邪魔をして
木の中心部分にまで光が届きません
表面はたっぷり光を浴びていても、幹の近くは暗い・・・なんてことにならないよう、
木全体に日が当たり、かつ風通しがよくなるように枝を剪定しているんだそう

220128_オリーブ公園 (8).JPG
この日剪定していたのは、大きなルッカがある風車の上の畑

また、
低い位置に実を付けるように
樹高が高くなりすぎないように
この2点は、収穫のしやすさだけでなく安全性の確保のためにも大切なことなんだとか。

ワタシなんかは、素人考えで単純に
大きい木は立派だなあとか、たくさん実がなりそうだなあと思っていましたが
樹高がどんどん高くなると、それだけ収穫作業に時間がかかるし、何より危険がともないます。
できれば手が届くところ、高くても
脚立の一番上まで登らなくても済むくらいの高さに抑えることも大切なんですね


220128_オリーブ公園 (14).JPG

木の成長の勢いを落とさないように気を付けながら
光と風がまんべんなく当たり
低い位置に実をつけて
高さもそんなに高くならないように・・・
という意識で、半年後、一年後の木の成長をイメージしながら剪定しているんです。

さぞかし熟練の技術が必要なんでしょうね〜

220128_オリーブ公園 (19).JPG

「僕も最初は、1本の木のどこをどうさわればいいかまったくわからなくて。
木がただただ大きく感じられて、先輩に言われるがまま作業していましたが
毎年自分で触っているとだんだんその木のことが把握できてくるんですね。
視野が広くなる分、木が小さく見えてくるっていう感覚。
さらに年数を重ねると、その木だけじゃなく畑全体が見えてくる。
そうすると、大きすぎて他の木の日当たりを邪魔している木は
少し樹高が低くなるように整えよう、ということになる。
畑全体で剪定を考えていくのが理想ですね」

220128_オリーブ公園 (6).JPG
剪定した枝は粉砕・発酵してオリーブ堆肥として畑に戻されます

「そのためにも、自分で毎年木をさわるというのが大切。
少しずつ、こう剪定したら次の年はこうなる、
冬にこうだった枝がこう育つというのがわかってきます」

これから、4月頃まで剪定作業は続くそうです

こうして1本1本に愛情を込めて育てたオリーブ。
栽培に携わる人たちの努力と愛情を知れば、味わいもひとしおです。

posted by しまラジ! at 07:00| 香川 ☀| ○日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする