「小豆島らしい冬の野菜といえば醤菜(ひしおな)」
と聞いて、ハウスにお邪魔しました。
と聞いて、ハウスにお邪魔しました。
株式会社ランド・トラストの代表
竹本和史さん
竹本和史さん
「醤菜は今年で6シーズン目。
夏に醤トマトを作り、そのシーズンが終わったら醤菜を育てています。
醤菜は、土のなかの成分を吸い上げてくれるので
土に残った過剰な塩分を吸収してくれるんですね。
そしてまた次の年、醤油の搾りかすを土に混ぜ、
醤トマトを作っていきます」
夏に醤トマトを作り、そのシーズンが終わったら醤菜を育てています。
醤菜は、土のなかの成分を吸い上げてくれるので
土に残った過剰な塩分を吸収してくれるんですね。
そしてまた次の年、醤油の搾りかすを土に混ぜ、
醤トマトを作っていきます」
夏に醤トマトを育てて、その次の夏も、その次の夏もと
どんどん醤油かすを与え続けると
土壌が塩分過多になってしまいます。
どんどん醤油かすを与え続けると
土壌が塩分過多になってしまいます。
それを防ぐために、冬に醤菜を植えることで
土中の塩分のリセットを図っているんですね
醤菜とは、ヤマロク醤油で出る醤油の搾りかすを
土に混ぜて栽培している野菜。
土に混ぜて栽培している野菜。
植物としてはアイスプラントというもので、
実は多肉植物なんです
実は多肉植物なんです
そのまま捨てればただの産業廃棄物となる醤油の搾りかすを
何かに活用できないかという発想から生まれた醤野菜。
多くは関東で販売されていますが
島内では安田のヤマロク醤油とキッチンUCHINK、
ときどき小豆ふれあい産直市でも販売しています。
何かに活用できないかという発想から生まれた醤野菜。
多くは関東で販売されていますが
島内では安田のヤマロク醤油とキッチンUCHINK、
ときどき小豆ふれあい産直市でも販売しています。
ちょっと肉厚で、表面がプチプチしているのが特徴
竹本さんのおすすめの食べ方は、しゃぶしゃぶ。
「え?葉っぱをしゃぶしゃぶするの?」って意外に思いますよね。
「え?葉っぱをしゃぶしゃぶするの?」って意外に思いますよね。
「ほんの数秒、しゃぶしゃぶっとして
ポン酢で食べるとすごくおいしいです。
そのほか、温かいスープやお味噌汁の
最後にパラパラっと入れるのもおすすめ。
スープは洋風でも中華でも、どんなものでも合いますよ」
ハウスを見せてもらっていると・・・あれ?
トマトがまだあるんですね。
トマトがまだあるんですね。
「目下の課題は収量アップ。
このハウスは加温設備がありませんが
それでもどこまで実がついて熟すかを見るために
すべて処分してしまわず少しだけ残しているんです。
このハウスは加温設備がありませんが
それでもどこまで実がついて熟すかを見るために
すべて処分してしまわず少しだけ残しているんです。
数は少ないですが、まだ実をつけていますね」
ほかにも、収量アップのために
いろいろなトマトの品種を試してみたりと
毎年試行錯誤しているそうです。
いろいろなトマトの品種を試してみたりと
毎年試行錯誤しているそうです。
花も咲いています
醤油の搾りかすも見せてもらいました。
このなかに含まれているのは、大豆と小麦と塩だけ。
これを醤野菜作りで年間5〜6トンも使うそうですが
ヤマロク醤油だけでも年間30トンの搾りかすが出ているとか。
持続可能な産業のためにも、まだまだいろんな活用方法を探っていく必要がありそうですね。
このなかに含まれているのは、大豆と小麦と塩だけ。
これを醤野菜作りで年間5〜6トンも使うそうですが
ヤマロク醤油だけでも年間30トンの搾りかすが出ているとか。
持続可能な産業のためにも、まだまだいろんな活用方法を探っていく必要がありそうですね。
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