2021年11月23日

星に願いを/誓願寺

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国指定天然記念物の大ソテツで知られる、小豆島町の誓願寺。
小豆島霊場第三十一番札所のお寺で、
正式には妙見山西蓮院 誓願寺 といいます。

きょうのFM香川「瀬戸内しまラジ!」では
住持職の関口慈蘊さんに、
誓願寺で行われている「星まつり」についてお話を聞いています。


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まず、誓願寺の縁起について聞きました。
「寺伝によると、行基菩薩がこの地に来られてひと晩過ごしたとき
北極星が胸に飛び込んでくる夢を見られて
そのことからここを霊地として庵(いおり)を築いたそうです。
その後、弘法大師がこの地を訪れたときに
行基菩薩がみた霊夢のことを知り
妙見菩薩という仏様をこの寺の鎮守とし
妙見山という山号をつけたと伝わっています」

つまり、星にゆかりがある、
星から始まったお寺ということができるんですね


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そして、気になる星まつりとは?
「誓願寺は星にゆかりのあるお寺です。
代々住職をされた方が、熱心に『星まつり』という修法(しゅほう)を
処されていたと記録に残っています。
戦後になって少し断絶した時期もあったようですが
私が住職になってからまた復興して、星まつりを行っています。
修法とは、あまり聞きなれないかもしれませんが
仏様や神様を喜ばせるためにする真言宗の瞑想のことです」

関口さんは、東京都のご出身。
香川県の総本山善通寺で修行をされ、2015年に誓願寺の住持職となりました。
翌年から復興した星まつりは、今年で6回目になります。

この星まつりとは、平たく言うと
星の仏様に運気を上げてくださいとお願いすること。
よく「私は不幸な星のもとに生まれた」などというフレーズを耳にしますが
人は生まれながらにある星の支配下にあるというのが根本の考え方。
その星には2種類あり、
一つは本命星(ほんみょうじょう)と言います。
北斗七星の7つの星のうち、どの星に自分が当たっているかが
生まれ年によって決まっていて、それは一生変わりません。
もう一つは当年星(とうねんじょう)
毎年毎年、その人を支配する星が変わるもので、
幸運をもたらす星とそうでない星があります。

誓願寺の星まつりでは
その人の生まれ年に合わせて
本命星と当年星、両方の星を供養してくれます。

「星まつりは冬至から翌年の節分までの期間、行います。
この期間に行うのは、日照時間の短い冬の期間は
太陽の力が弱まる=星の力が増していると考えられているからです。
星の力が強くなっている時期に、星にお願いをすることで
その年の加護を願うのです」

具体的には、どんなお願いをするんでしょうか?
「悪い星の災いを除き、良い星の加護を願うのが星まつりです。
誓願寺は妙見菩薩の加護を受けていますが
妙見菩薩は北極星の化身と言われています。
北極星は、すべての星がめぐる中心であり、星の王様とも言われる星。
その王様に、ご加護をお願いするのが星まつりなんです」

生まれ年による本命星や、来年の当年星については
誓願寺の公式サイトにも掲載されています。
もし、「お金持ちになりたい」「恋人がほしい」「出世したい」など
具体的なお願い事があるなら、
自分の本命星を知ったうえで
夜空に浮かぶ北斗七星の、自分の本命星に向かって願えば
願いが届きやすいかもしれませんね

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星まつりが終われば、
当年星・本命星それぞれの御守りが授与されます。

星まつりに興味がある人は。
誓願寺に電話で問い合わせるか
ウェブサイトからも申込が可能です。

申込は1月31日まで受け付けていますが、
せっかくなら冬至からお祈りしてもらうためにも
それまでに申し込んでおきたいですね


妙見山西蓮院 誓願寺
(みょうけんざんせいれんいん せいがんじ)
小豆島町二面571
TEL:0879-75-0252


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posted by しまラジ! at 07:00| 香川 ☔| ○日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする