2021年07月08日

THE MAYOR「日本版持続可能な観光ガイドライン」

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FM香川がシリーズでお届けするコーナー「THE MAYOR」。
今週は小豆島町の松本町長が出演しています。
最終日の今日は、「TOPの恋するプロジェクト」。
日本版持続可能な観光ガイドラインのモデル地区に認定されたことを紹介しています。


はじめに
“日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)”とは、
観光客と地域住民の双方が満足できる持続可能な観光を実現するために開発された観光指標のこと。
このガイドラインを各自治体などが活用することにより、
地域での多面的な現状把握と継続的なモニタリング、証拠資料に基づいた観光政策の策定、
それらに基づく持続可能な観光地マネジメントの促進を目的としています。


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「日本版持続可能な観光ガイドラインの、2021年度モデル地区に、小豆島町が選定されました。
従来から小豆島町は観光立町と言っていますが、そのなかでもメインとなるのは寒霞渓です。
寒霞渓は明治時代からさまざまな方が保全に取り組んできた観光地です。
そういった経緯があったこともあり、今回モデル地区に応募させていただきました」


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「国立公園に指定される以前から、地元に神懸山保勝会(かんかけやまほしょうかい)という会が設立され、
多くの方が保全に取り組んできました。
この保勝会の設立は明治31年のことです。
その当時から、島の宝物として次の世代に引き継いでいこうという気概があったんだと思います。
これこそ、持続可能な観光の元じゃないでしょうか。
先人たちの偉業をぜひみなさんに知っていただきたいです」

「SDGsへの取組をしているということで、
修学旅行や大学の研究旅行といった教育関係の旅行の目的地に選ばれやすくなると考えています。
選んでいただける観光地になるためにはこういった取り組みが必要だと思います」

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“日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)”は、
グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会 (GSTC)が
開発した国際基準である観光指標“GSTC-D”をベースとしています。
このGSTC-Dに基づいて、グリーンデスティネーションズスタンダード
/Green Destinations Standard(GDS)と呼ばれる100の項目が設けられています。
この100項目のなかでコア項目とされる30項目のうち、15項目以上に対する取組について高評価が得られれば、
GSTC認証への第一歩となる「TOP100選」に選ばれることになります。


「今後はまず、コーディネーターの育成が一番だと思っています。
先人の残してきた寒霞渓をはじめとする小豆島の観光資源を、今後は私たちの手で守っていくため、必要な人材を育てていきます。
そしてゆくゆくはGSTCのTOP100選を目指していきたいです。
非常にハードルが高いことですが、世界基準でこのTOP100選に選んでいただくため、取組を続けていきたいと思っています」

posted by しまラジ! at 07:00| 香川 ☁| ○日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする