2021年02月16日
日本遺産、石の歴史文化継承に向けて
「知ってる!? 悠久の時が流れる石の島 〜海を越え、日本の礎を築いた せとうち備讃諸島〜」
この(長い)タイトルで令和元年5月に登録された小豆島を含む日本遺産。
「今は、普段から石の文化、魅力などをどう身近に感じてもらえるか
と取り組んでいます。笠岡市、丸亀市の2市2町、石と共に
歴史・文化、暮らしが息づいています」。
お話をしてくれたのは小豆島町社会教育課で学術専門員を
されている川宿田好見さんデス。
記事中の写真は小豆島町内の学校で行われた石のWSの様子。
石材の持ち主が分かるよう記された大名紋を好きに掘ってみたそうデス。
みんなの作品もぜひ鑑賞してクダサイ。
「小豆島町には国指定の岩谷の丁場、土庄町には自然景観の
重ね岩、笠岡市の北木島には北木丁場、丸亀市本島には
海運で栄えた集落などが日本遺産に含まれています」。
「特に小豆島には大坂城に石を出していた歴史があり
400年前から現在に至るまで石材が使われ今も目にすることが
でき、東京などでも活躍していることを知って欲しいと思います」。
そこで取り組んでいるのが、これらを説明できるガイドさんの
育成・・・大きい声で来て下さい!!とは言えない状況で
マニュアル作成などにも取り組んでいるそうデス。
「全国の石工さんが丁場を見て学ぶ場にもなっています。
昨年は石切の道具作り、技術のWSが行われました。
まさに、悠久の時を超えた石工さん達のWSでした」。
今年以降も技術継承、丁場を教科書にして学ぶ取り組みを
継続予定デス。
「熊本城、丸亀城の修復にも、昔の技術がどうだったかを
学ぶことは必要で、意義があると思っています」。
「また、来年は瀬戸芸に来られる方もいらっしゃると思います。
合わせて日本遺産登録された石にも目を向けていただけたら
と思っています」。
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