2020年06月23日
壺井栄さんの命日に寄せて〜暦
今日6月23日は壺井栄さんの命日デス。
1967年、68歳で亡くなるまで数多くの作品を残し、多くが映画化され
当時のベストセラー作家として今も各方面に影響を残しマス。
1972年には壺井の文学を顕彰し、香川県内の児童を対象とする
壺井栄賞が創設され、今日も小豆島では授賞式が行われマス。
壺井栄文学に触れ、小豆島を食で知る・・・
創作郷土料理「暦」の岸本等さん、玲子さんご夫妻にお会いしてキマシタ。
岸本さん夫妻は2016年の瀬戸内国際芸術祭、食のプログラムをきっかけに
壺井栄さんの小説、随筆から小豆島の食にまつわる記述をピックアップし
一皿の料理として月に一度、紹介してキマシタ。
「毎月100名を超える方に来ていただきました。
瀬戸芸の祭りの後、もったいないと思い、間の期間も小豆島の食と
壺井栄の発信基地を作りたいとお店になりました」。
「壺井栄は旦那さんに食いしん坊と怒られるほど食べることが好きで
たくさん食についても書いています。小豆島でも今は見られなくなった
もの、今も受け継がれているものを再現しています」という岸本店主。
壺井栄さんとの出会いは実は県外から嫁いできた奥様の玲子さんがきっかけ。
「小豆島にせっかく来たので二十四の瞳以外にも読もうと、最初に読んだのが
随筆・小説 小豆島。初めての私には暮らしの参考にもなって面白く
逆に夫に紹介したんです」と玲子さん。
各家にあるダイダイから作る「なます」など外から見て小豆島を
イメージできるものが多かったと言いマス。
小豆島の食の歴史と産業を組み合わせて出来上がった
季節ごと、日々の料理の「暦」。
「メニュー裏には特徴的な料理の紹介もしています。
さらに詳しくというお客様には店主が本をもってきて紹介もします」
と玲子さんが言うと・・・
「100年前からの証拠が残っていると見せると喜ばれますね。
壺井栄さんの本は、私にとってレシピ本であり、一生の宝物です」
母の世代の人に教わりながらですと、ご夫婦仲良くお話ししてくれマシタ。
創作郷土料理「暦」
定休日:㈪㈫(祝日は営業)
пF0879-62-8234
お昼/11:30〜14:00(L・O 13:30)
お昼の定食1,200円、ミニコース2,000円、お子様ランチ800円〜
コース料理(桃・栗・柿・柚子)
夕げ/18:00〜21:00
コース料理(桃・栗・柿・柚子)3,800円〜
コースは前日までに要予約
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