2020年02月05日
石工WS〜2市2町日本遺産
先週末の土日、2日間に渡って、FUKUTAKE HOUSEのある旧福田小学校に
山形県、石川県、東京都、熊本県、長野県などから石工さんと
東北芸術工科大学の北野博司氏らが集合。
そして、日本遺産になった岡山県笠岡市、香川県の丸亀市、小豆島の2町の
石工さんと各市町の役場の皆さんが集まりマシタ。
集まったは石工さん達だけでなく、2市2町の石!
この日、石工の技術の公開ワークショップが開催されマシタ。
「天狗岩の近くで生まれ育ち遊び、祖父は北木島の出身で
石の運送をやっていた。また、こんなふうに繋がることを
嬉しく思う。2市2町の花崗岩が一堂に集まるのは大坂城築城以来かも
知れません。これを機に地域の皆さんが自信と誇りを持って貰う
ことが大切です」
と小豆島町の松本篤町長。
ワークショップは、まず『天狗岩丁場』の見学からスタート。
入り口には、日本遺産のマークがついておりマスよ。
全員で見学した後は、並んだ石の紹介。
石工さんの中には城郭をメインにお仕事をされている方、また
小豆島の石工さんの仕事に魅せられたという方々。
こちらは丸亀市の広島から採石された青木石。
粘りのある石で、割りやすいそうデスが、現在ではどこも同じく
機械で掘って割っていると紹介されマシタ。
そして、北木石は日本銀行にも使われている良質な花崗岩。
北木島では、石材として掘り出す際に穴をあけて鉄棒を差し込んで
引っ張り出すとかで、その穴も見られマシタ。
小豆島の石は灘山と当浜で、湾岸工事のときに埋め立てに使っている
石が用意されマシタが、埋め立て用なので傷があり上手く割るのが
難しい石だそうデス。
皆さん、すごく真剣に矢穴を入れて割るには…と
石の目を探しておりマス。
小豆島町営の鍛冶場では、今ではほとんどの石工さんは
やらなくなった矢穴を再生するための鍛冶仕事を
小豆島町の高尾石材さんが講師になって説明をシマシタ。
今回、職人らのほかに通訳ガイドをされている方が2名参加。
これは、インバウンド向けに説明するために小豆島での
石の文化歴史を学ぶためだそうデス。
今までは瀬戸芸でアートの説明をされていたそうデスが
アートだけでなく、自然など海外の方が魅かれるところも
多かったそうで、今回は改めて石に焦点を絞って学んだようデス。
2市2町の『せとうち備讃諸島日本遺産推進協議会』では、
今後、旅行商品としても考えているそうで、特にインバウンドに
向けた商品化を進めてイマス。
日本遺産になる前から小豆島の石工技術を
全国各地から学びに来る石工さんもいらっしゃいマシタが
日本遺産を機に、こういったアカデミックな活動も継続して
いくことになるようデス。
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