
2月2日には小豆島町で壺井栄生誕120周年記念の朗読会が
開催されマシタ。会場は満員、多くの方が楽しまれたようデス。
そして翌日、3日。
二十四の瞳映画村内『壷井栄文学館』にある女性が訪れマシタ。
大阪府在住の山本絹子さんデス。
この日。二十四の瞳映画村の壺井栄文学館に
山本さんのお父様が制作された壺井栄の座像が寄贈され
設置された座像を山本さんが見学に来られマシタ。
壺井栄文学館に入ってすぐの場所に設置された壺井栄の座像。
高さ91p、幅56p、奥行70pで
山本さんのお父さん、大西徹山氏(1940−1988)の彫塑デス。
彫塑は彫刻の一種で、大西氏の長女の山本さんも
手伝ったことがあると、壺井栄の座像を製作中の写真も見せていただきマシタ。
大西徹山氏はJR上野市駅の場省三、神戸家庭裁判所の母子像
また寒霞渓山頂の鹿の像など多くの作品を残してイマス。
大西氏が小豆島町西村にアトリエを構えていた時に
田中裕子主演の映画『二十四の瞳』の映画撮影が行われ
その様子を見て感銘を受け、この像を製作したそうデス。
「昔、壺井栄の銅像が建つと噂話として伝わった際に
壺井栄は『虚名』という随筆の中で有名になったら手のひらを
返すようなことをと反対していました」と大石雅章館長。
「今回の寄贈については、そのことも十分に話し合い、大西氏が
二十四の瞳に感銘を受け、その思いに共感して制作したと判断して
文学館への設置の運びとなりました。壺井栄の像は、たぶん他にはなく
初めてのものだと思います」
「ここまでしていただけるとは思わなかった。
感激して言葉が出ない」と座像の前の山本さん。
作品完成から30年、偶然にも壺井栄生誕120年の年度に届いた
小豆島で作品制作をしていた大西氏の思い。
ぜひ、お近くで壺井栄さんの表情をご覧になってクダサイ。
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