2019年07月10日
「石の文化クルージング」日本遺産見学してキマシタ!
5月20日に令和一号の日本遺産認定を受け
小豆島の2町、そして丸亀市の本島、広島、岡山県笠岡市の
笠岡諸島(一部)では今、多くの方に石の文化、歴史に触れて
貰おうと「せとうち備讃諸島日本遺産推進協議会」が設けられてイマス。
先週末の7月7日には小豆島町から他の島々での様子を
実際に見てみようと、クルージングがおこなわれマシタ。
多くの参加希望者がいらっしゃったようデスが行けなかった
方々にも、お伝えしようとフクロウも乗船させていただきマシタよ。
小豆島から出発した船は日本遺産や他の島々の取り組みに
興味を持たれた皆さんでいっぱい!
ただし、小豆島池田発で最初に訪れる笠岡諸島の北木島までは
2時間半ほどの航海デス。
途中、瀬戸大橋をくぐる時にはカメラを構えた皆さんがデッキに
集まりマシタ。かわいい参加者も興味津々!
こちらが北木島。
どこかで聞いたことがあるなーと思ったら有名なお笑い芸人さんの
ふるさとでもあるそうで、ファンの皆さんがよく訪れているとか。
「光劇場」
小さな古い映画館は、なんと石材業を営んでいた方、個人が
作られたもの。石材産業の最盛期であった昭和30年代当時は娯楽が少なく
個人の作った映画館が島内に4か所あったそうデスよ。
平成26年に再生され、今では北木島の石の歴史や文化を
伝えるツールにもなってイマス。
こちらで披露された石切唄。
石切唄保存会は今、6名が現役の石材業の方も入って
後世に残そうとしてイマシタ。
当時は採石すれば島が豊かになると、面積7,49kuの島に人口は6000人を
超えていたと伺いマシタ。
北木島の石は上質と江戸時代の大坂城築城の際はもちろん
近世では日本銀行などに使われたそうデス。
今も続く採石場がこちら・・・北木石の丁場デス。
海面よりも低く掘り下げられてイマス。
見学できる展望台もあり「壊れにくいように揺れる設計」になって
おりマスよぉぉぉ。かなりの迫力と言うかスリル。
また観光に訪れた人にも対応できる海の駅K's LABOがあり
またもや石材業の方が個人で作られたもの。
石の歴史・文化が見られるストーンミュージアムにレンタサイクル
そして海でのアクテビティもレンタルできるようになってイマス。
※開館日/火木土日祝 10:00-16:00(カフェ併設)
昔からずーっと石材だけで生きてきた島という印象の強かった
北木島を後に丸亀市本島へ向かいマシタ。
本島は面積6,74ku、時の権力者に自治を認められてきた島デス。
大名ならぬ人名が治め、瀬戸内海を自由に行き来した船乗りの
多かった島には勤番所があり、人名が采配を振るってイマシタ。
現在の勤番所では豊臣秀吉から始まり、徳川家康など徳川家からの
海、周辺の自由な往来を認めた朱印状(レプリカ/本物は収蔵されてイマス)
が見学でき、また江戸時代終わりころに勝海舟とアメリカに向かった人々
の記録も残されてイマス。
少し離れた笠島地区はきれいに整備され宿泊や食のほか
見学できる吉田邸で豊かだった本島の歴史を見ることができマス。
この美しい景観の笠島地区、実は海賊などが入った際に分かりにくいよう
見通しが悪くできているので、お出かけの際はチェックしてみてクダサイ。
他の日本遺産ではほぼ見られない、県をまたぎ、海を渡って
全てを見学するには時間も日にちも必要な日本遺産。
ゆったりと時間をとって島々の石の歴史や文化を楽しんで欲しいデス。
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