2019年01月22日
オリーブ植栽110年〜オリーブ品評会に向けて@
香川県農業試験場、小豆オリーブ研究所にお邪魔してキマシタ。
小豆島がオリーブ植栽110年を迎えた今年度
香川県が主催するオリーブ品評会オリーブオイル部門の審査が
この場所で行われることになってイマス。
小豆オリーブ研究所の窪田健康所長にお話を伺ってマスよー。
「1907年に農林水産省が鹿児島、三重、香川県の小豆島の3県を指定して
オリーブ栽培が始まりました。
日露戦争で北方の漁場を獲得して缶詰に使うオリーブオイルを
輸入ではなく国産を使おうとしたのが始まりです。」
「翌年の1908年にオリーブを植栽しました。
植えた場所は西村荒神地区、現在のオリーブ公園で、その時から
オリーブの研究が始まり、研究を積み重ねています。」
小豆島にオリーブが植えられる際には当時の農業試験場所長はじめ
地元、小豆島の方々の寝食を忘れた尽力がありマシタ。
「2011年には日本唯一のオリーブ研究所として
大きな一歩を踏み出しました。
新しくなりましたオリーブ研究所では公的機関としては初めての
オリーブの香りなどを検査する官能評価室ができました。」
オリーブオイルには何故、官能評価が必要なんでしょうか。
「他の植物油が種から精製されるのとは違い
オリーブオイルは化学的な事をせずに、実だけ、実の細胞の油を
集めているんですね。
実をつぶして、遠心分離で取り出す、ミカンや桃など果実のジュース
と同じものなんです。」
「品種や栽培状況などによって香りが違うこと
官能検査、テイスティングで実に病気がなかったか収穫後に傷んで
いなかったかを調べるんです。」
海外のエキストラバージンオイルには様々な国際規格がありマスが
現在、日本にはその規格がなく商品名の一部の扱いしかしていないんデス。
「他の果実と同じようにオリーブもカビや発酵、独特の香りがします。
そういったものはエキストラバージンとは言えなくなる。
香川県のオリーブの高品質をアピールするための部屋、そして
欠陥の香りが分かる人を育成し官能検査室で見極めております。」
採油をされている事業者さんらが持ち込み品質の分析を
このオリーブ研究所でして貰っているんデスね。
香川県のオリーブの拠点は将来的には日本のオリーブの拠点になっていきマス。
「オリーブ植栽110年の関連事業として
今年は日本国内から出品していただいて日本オリーブ品評会が
開催されます。他の県では提供できない、香川県でしか提供できない価値が
オリーブ研究所にはあると思います。」
国産オリーブの拠点としてオリーブ研究所の官能検査室で
行われる日本オリーブオイル品評会は2月4,5,6日の3日間、開催予定デス。
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