2018年12月16日
小豆島丁場巡り〜香川大学公開講座
暖かい時期には行かない場所、冬ならではの小豆島のお出かけと
言えば、フクロウ的にはカフェ!なんデスが・・・・
「山歩き」をされる方、普段は草や木が茂って見えない「ジオ探訪」
をされる方もいらっしゃいマス。
先週末には小豆島で香川大学の公開講座「讃岐ジオサイト探訪」が
開催されマシタ。
今回は小豆島の『丁場めぐり』を一度に行おうと
大型バスをチャーターして20名以上の皆さんが県内各地から
香川大学工学部、長谷川修一教授とともに来島シマシタ。
長谷川教授のジオサイト探訪では
小瀬原丁場、千軒石丁場、江洞窟、石場石丁場、豆腐石丁場、八人石丁場
天狗岩丁場、福田石丁場、とび越丁場、小海残石群をめぐったもよう。
「一気に巡って飽和状態ですね。」と長谷川教授は笑っておられマシタが
参加された皆さんはかなり真剣!
どうやら何か所かは既に巡ったことがある方も多く
また地質調査などの専門家の方もいらっしゃいマシタ。
石場石丁場は三都半島にあり今では刻印のあるこちらの石が残されて
いるだけデスが、ちょうど山手を見上げると
「あそこにコアストーンが見えますね。両脇の谷は地滑りのあとで
この辺り一帯が当時は土砂に埋まったようです。」
「運よく、この石には刻印があったため、こうやって残されました。」
また八人石丁場など大阪城石垣石丁場跡は小豆島町役場の川宿田さんが案内。
「丁場の石は見た目でこれとこれが元々ひとつだったと推測はできますが
こうやって3Dで作って合わせてみて初めて証拠になるんです。」と川宿田さん。
まだまだ見たことがない場所、石が小豆島にはたくさん。
江洞窟ではコアストーンに梵字が印されていたり
遊歩道のない大阪城石垣石丁場跡にも興味深い石が数多く残ってイマス。
「不思議なのはある時から一斉に石が矢穴を掘って割られて加工
されるようになったこと。これは全国一斉になんです。
その時を境に、革命的に石の加工ができるようになっているんですよ。」
と長谷川教授。
ちなみにこの穴に矢(鉄製)を入れて大きな金づちで矢を叩いて割りマスが
この穴を一個ほるのに熟練した石工さんで30分はかかるとのこと・・・
冬の小豆島、木々の葉が落ち丁場の石も見やすくなってイマス。
小豆島には遊歩道のある場所で安全に歴史ロマンを感じることができマスよー。
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