2018年12月04日
井上誠耕園の農業
小豆島産緑果発売中の井上誠耕園。
オリーブの背景を知ってオリーブのある生活を楽しんで欲しいという
井上誠耕園、井上智博園主にお会いしてキマシタ。
「四季は同じようにめぐるようで毎年違います。
今年は猛暑に続く台風、大きくなってくる果実を見てハラハラドキドキ
でしたが、できてみると美味しいオイルになっています。」
今年は収量は昨年に比べ少しだけ少なめ、売り切れ御免の小豆島産緑果実デス。
「スペインでも同じ緑果を作っているんですが
小豆島には広大な園地は作れないので小豆島のこだわりである
手摘み、手選別など入念に作っているのが小豆島産なんです。」
海外産スペイン産とは完全に差別化していきたい、もっとより良いオイルをと
注力しているところです、と井上園主。
「僕が小豆島に帰って30年。
たった30回ですよ、オリーブオイルを作ったのは。
年々発見と分からなくなる事と繰り返しです。」
自然の営みに沿って農業をしているようでまだまだ人間のエゴがあると
農業の難しさを未だ感じているそうデス。
「1940年から80年近く、当時は柑橘が高級果実であり苗木も
手に入らなかった。小豆島は水不足、山の段々畑で当時は麦や稗を
作っていたのを県や皆さんでスクラムを組んで農業用水を作り
段々畑を切り開き、果樹、オリーブもできるようになったんです。」
「我々の農業を理解してと言うのは偉そうかも知れないですけど
全国的に農地があれていくのはもったいないですね。
我々が頑張るんですけど、若い人にも参入していきたいというね、
見本にならなければと思う。」
小豆島だけでもかなりの広さの使われなくなった耕地があるそうデス。
「親父から農業ほど大事なものはないと言われ
僕もこうやって、毎日楽しく仕事をしながら迷うこともあるんですが
何のために農業をやっているのか、じいさんが農業は土地を元気にする
豊かにすると果樹栽培を始めたことを考えて原点に帰っています。」
今は収穫後のオリーブの木のメンテナンスとこれから出荷が始まる
柑橘に向き合う日々の井上誠耕園。
農業を持って土地を豊かにと今日もたくさんのスタッフさんが頑張ってイマス。
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