「戦前は小豆島の多くの家で続いていた慣わし。
かけそうめん、とか、おいなわそうめんとかいいますね。」
このお盆、小豆島でお話を伺ったのは小豆島町にお住まいの
川崎康二さん、綾子さんご夫妻。
「戦後、ずっとやってなかったから
やらないかんなと言ったら福田の同級生がやってるからと
5,6軒でやらんか、と教えてもろうたんです。」
その当時で平成10年。長く途絶えていた負い縄そうめんが復活シマシタ。
負い縄そうめんは小豆島の手延べ素麺を乾燥させる前
柔らかいうちに編み込み「のれん」のように飾りマス。
「素麺が乾くと切れてくるので、なかぶさん(なかぶ庵)に
切れにくいような素麺を考えてもらって。生素麺を使いだしてからは
切れなくなりました。」
「今では1軒だけ。
特別にして貰うのは、昔からの友達やから。」
地元の産業、お店と深いつながりがあるからこその伝統なんデスね。
川崎さん宅に来る素麺は長さ1m2,30p。
戸を閉め切って霧吹きを持って素麺にかけながら乾かないように作っていきマス。
「子どもたち、孫たち、ひ孫たち。大きくなりましたので
夏休みにはこれをするんよ、と楽しみに帰ってきてくれます。」
ところで負い縄そうめんは飾りだけではなくちゃんと意味がありマス。
「お供えもんをご先祖様が持って帰る風呂敷いたいなもので
網に包んで背中に背負って帰ってもらうように
背負いそうめん、負いそうめんと言うんです。」
この負い縄そうめん、最後はどうなるのかと言うと・・・
「地蔵盆に下ろして切って。1年かけていただいています。」
川崎さん4世代で作る負い縄そうめん。ずっと続いて欲しいデスね。
▲復活させた頃の記録写真も見せてもらいマシタ
「続けられると思います。
今年はこちらの孫は帰れないけど、こっちの孫は帰るよと
連絡あるんです。」
実際に今年の作業を見せてもらいマシタがお子さん、お孫さん、ひ孫さんたち。
上手に作っていらっしゃいマシター。
「なかぶさんも、3軒5軒とあったら素麺を作りやすいと思う。
近所の人で続けられたらええんやけど、広げていきたいですね。」
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