2018年08月09日
小豆島農村歌舞伎調査・中間報告会
昭和50年に小豆島農村歌舞伎は香川県無形民俗文化財に指定され
平成27年には国の 『記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財』として
調査が始まりマシタ。
地域の方々の協力を得て現在も調査等がすすめられてイマス。
8月5日にはその中間報告会が土庄町総合福祉会館で行われマシタ。
昨年に続き5名の有識者による調査報告と歌舞伎衣装の展示解説があり
約60名が興味深く参加されてイマシタよ。
今回の中間報告会では・・・
・小豆島農村歌舞伎の特色について
・デコ芝居について
・小豆島の衣装と芝居演出
・大道具と小道具
・小豆島の振付師・・・・の5点を各専門家の方々が調査した結果を報告。
文化庁、香川県庁からは
「小豆島の農村歌舞伎は全国的に有名だか
その特色、歴史、現状をもう一度振り返るべき。
また、こういった調査での中間報告はあまりなく貴重な機会である」とのこと。
初代嵐璃當(1830-1877)と言うひとが大阪の中座が火事になったのをきっかけに
先に小豆島肥土山に住んでいた兄である坂東いろはを頼って移り住んだそうデス。
その後、初代嵐璃當−二代目嵐璃孝ー市川島十郎ー山下梅調
この系譜が一時期、間を置きながらも小豆島歌舞伎を引っ張ってきたとのお話。
また香川県の無形民俗文化財の安田おどりにも
芝居の出と同じ唄などが残されているそうデス。
途中、中山に伝わるデコ芝居のやり方を中山農村歌舞伎保存会の
久保会長が実演し、現在ではこのデコ芝居は日本でも唯一のものとなっている
と説明がありマシタ。
また衣装やかつらについては
残すべき資料としての衣装と、使う衣装を分けて
衣装の呼び名も統一し、
使う際も傷んだ部分の補修の仕方などを地元の保存会で講習が行われたもよう。
昨年から行われた調査は今年度中に資料編が冊子として発刊予定。
また31年度末には研究編が発刊される予定デス。
※肥土山農村歌舞伎保存会南堀英二氏(元土庄町教育委員会)のお話をもとに
一部記事の変更、訂正をシマシタ。南堀さん、ありがとうゴザイマス。
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