2018年05月22日
オリーブの花咲く、花醤〜ヤマヒサ醤油
「オリーブの花、ひじょうに小さな花なので遠くから見ると
木がぼんやり白く見えるんですが、近くで見ると
黄色いめしべにおしべがあってクリーム色の小さな花です。」
オリーブの花の季節、お邪魔したのはヤマヒサ醤油さん。
「風媒花のオリーブは自分の木の花粉では受粉しづらい木です。
風がないと、と天候に左右されやすく我々は気をもみますね。」
とお話してくれたのは(株)ヤマヒサ代表取締役社長の植松勝久さんデス。
ヤマヒサ醤油では昭和7年から醤油作りをしてイマス。
また平成元年からはオリーブの栽培から採油までの商品も。
「醤油は、麹を作る発酵ともろみになってからの発酵とがあるんです。
蔵の中の菌が作っているんですね。」
昔ながらのお醤油作りのほかに、ヤマヒサさんではステンレスタンクを
使ったお醤油も作ってイマス。
「この場合は発酵に必要な菌を人間が入れてやるんです。
小豆島はオリーブのイメージもあり、自分も関わっているので
オリーブと醤油を発酵のところでミックスしたら面白いのではというのが
はじめでした。」
もろみの発酵の際に使える菌をと
オリーブの花が咲くころに花を取っては菌を探すこと3年。
4年目にようやく見つかりオリーブの花からとれた菌で
お醤油ができるまで5年かかったそうデス。
「オリーブ栽培だけだと花の付き具合、実のなり具合を見て
いただけでしたが、酵母を取り出してからは他に使えるものはないか
と毎年調べています。」
そんな花醤、どんなお味かというと。
「甘い風味です。
添加物ではなく酵母の力で甘みを残しています。
あっさりと冷ややっこや、カルパッチョに使っていただくと
特徴が出やすいかな、と思います。」
花醤は県内のお土産売り場、関西の生協などで購入できるそうデスよ。
この季節、小豆島を訪れたらオリーブの花をみて
お土産には花醤をぜひ手に取ってみてクダサイねー。
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