2018年02月15日
大阪城石垣と石切丁場シンポジウム@
2012年に小豆島で始まった石のシンポジウム。
2018年、2月10日には大阪城がすぐそばにある大阪歴史博物館で
開催されマシタ。
フクロウ、初めての大阪城の石垣に興奮!
写真で見るより実物を興味のある方にはぜひ見てもらいたい。
今年の石のシンポジウムの様子を
塩田小豆島町長に伺ったお話と共にご紹介シマス。
「大阪城そばで開催されることに大きな意味がある
世界遺産化は夢のような取り組みで長い時間がかかりますが
1歩1歩小豆島で追及するシンポジウムには毎回、全国から
専門家の話を聞きに訪れていました。」
という挨拶から始まった8回目のシンポジウムには
300名近く入る会場が満席になり、また小豆島にある黒田藩の丁場を
管理していた吉兵衛さんという方の子孫の方もいらっしゃいマシタよ!
基調講演では滋賀県立大学文化学部教授の中井均先生から
大阪城がどれほど強固なものか、また瀬戸内の花崗岩が多くの城で使われて
来たかなど、多くの事例をもとにお話しされマシタ。
活動報告として大阪城の石垣は瀬戸内海の島々だけでなく
東六甲石丁場でも多く見られたこと、また
石切の技術について小豆島の現役の職人からのお話に
丸亀市本島の石切丁場の研究報告や大阪城の発掘調査など興味深いお話が続きマシタ。
塩田町長は
「第1回から7回まで、ずっと小豆島で地味にアカデミックなシンポジウムを
していましたが、メインが大阪城である以上、いつか大阪でやりたいと言う
念願が叶い、全国から集まってくれたことを嬉しく思います。」
「僕は町長なので石そのものにも関心はありますが
どうしたら地方が元気になるか、なんですね、
400年前に大阪城を作ったように、今もまたできるのではないかと言うのが
僕の着眼点なんですね。」
「大阪城を最終後ゴールに瀬戸内海から石が運ばれ
一つの物語が完成しました。
小さな自治体でも地域が集まればひとつの目標のもとに集まり
目的を達したことは地方創生につながるんです。」
「どうしたら小豆島は元気になるのか、暗中模索していた中
石の世界は世界的に価値があることを島の人たちは忘れていたんです。
自分たちのところに世界規模のものがあるよ、と気づけたことは
重要な価値があることなんです。」
全国の城の石垣を修繕する職人さんが小豆島で技術を磨いたり
実験的、実践的なことを学びにやってきてイマス。
美しい観光の島、小豆島には今また新たな可能性が見えてきたところ。
シンポジウムの間は集中的雨の大阪。すごいぞ石のシンポ伝説
今回の石のシンポジウムについては改めて
小豆島町役場の世界遺産対策室でもお話を伺う予定デス。
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