先週末、中山春日神社前の農村歌舞伎舞台の舞台開きが行われマシタ。
朝から多くの方が観光に来られる中山千枚田のふもと
中山農村歌舞伎保存会の皆さんが力を合わせての舞台開きデス。
見学に来られたのは観光のお客さんだけでなく
元同保存会会長で名誉会長の矢田徹さん。
・・・お元気そうで『見得を切って』くれた矢田さん。
「舞台師も役者も勢ぞろいでやるんです、年に1度なのでね。」
中山農村歌舞伎保存会の久保会長と衣装の段取りをする弓木さん▲
「道具も全部、自分らで用意するんです。」
小道具や衣装の準備も同時進行デス。
「今運び出しているのは高場。
私が子供のころはあの高場でわりご弁当を食べて観ている同級生が羨ましくてね。」
今は来賓席になっている高場は花道のすぐ上。
「花道も舞台と同じで200年以上前のもの。
あれ、たくさんで作っとるでしょう?ほんまは3、4人いたらできるもんです。
大勢でやるのは、ああやってやり方を覚えているんですよ。」
200年経った花道はなかなか上手く水平にならず、みんなで工夫もしているようデス。
写真撮影をしていると
・・・久保会長!いろんなところで呼ばれてマスが大丈夫デスか!?
どんどん舞台の中の物が運び出され組み合わされて
出来上がっていく花道に高場。
衣装方さん達、虫干しを兼ねて桟敷に魅かれたござの上に
衣装がどんどん並べていきマス。
これは白波五人男の衣装のようデスね、小さいのはお子さん用デスかねー。
「昔はもっと子どもがいたから舞台開きというと
周りで騒ぎながら大人たちのやることを見て、なんとなく覚えていったもんです。」
お父さん、お母さんについて来て自然と伝統行事に入り込んでいたんデスね。
お話を伺っている間もたくさんの観光客の方が訪れておりマシタ。
ほとんどが関東、東京方面の方。
「説明しといて」と矢田名誉会長に言われ10月8日に開催シマスよーと宣伝。
詳細はまた瀬戸内しまラジ!でも放送予定。
国指定重要有形民俗文化財の中山農村歌舞伎舞台、準備完了デス。
今月下旬にはねりがためと呼ばれる「もうここから変更なし!」の決起会も行われマス。
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